例文・使い方一覧でみる「髱」の意味

...長い髱が鳥の尾のやうに後ろに出てゐる... 長い髱が鳥の尾のやうに後ろに出てゐるの読み方
高濱虚子「俳諧師」

...白い袴（スカアト）をはいて頭髪を髱（シイニョン）に結んだ長身の男たち... 白い袴をはいて頭髪を髱に結んだ長身の男たちの読み方
谷譲次「踊る地平線」

...その髱（たぼ）と襟（えり）のあいだには白い頸筋（くびすじ）... その髱と襟のあいだには白い頸筋の読み方
中勘助「小品四つ」

...あるひは片手に小さき鏡をかかげ他（た）の手を後に廻して髱（たぼ）の毛を掻（か）き上げたる... あるひは片手に小さき鏡をかかげ他の手を後に廻して髱の毛を掻き上げたるの読み方
永井荷風「江戸芸術論」

...両肱（りょうひじ）を菱（ひし）の字なりに張出して後（うしろ）の髱（たぼ）を直し... 両肱を菱の字なりに張出して後の髱を直しの読み方
永井荷風「妾宅」

...まだ縺（ほつ）れぬ髮（かみ）を少（すこ）し首（くび）を傾（かたむ）けつゝ兩方（りやうはう）の拇指（おやゆび）の股（また）で代（かは）り代（がは）りに髱（たぼ）を輕（かる）く後（うしろ）へ扱（こ）いた... まだ縺れぬ髮を少し首を傾けつゝ兩方の拇指の股で代り代りに髱を輕く後へ扱いたの読み方
長塚節「土」

...合せ鏡をして鬢（びん）だの髱（たぼ）だのを撫（な）でていた... 合せ鏡をして鬢だの髱だのを撫でていたの読み方
夏目漱石「行人」

...椎茸髱（しいたけたぼ）に厚化粧で... 椎茸髱に厚化粧での読み方
野村胡堂「奇談クラブ〔戦後版〕」

...椎茸髱、白粉（おしろい）、笹紅の御守殿に取かこまれ、許婚（いいなずけ）の絹姫の（ろう）たき姿を見ながら、忠弘は悩みに悩みました... 椎茸髱、白粉、笹紅の御守殿に取かこまれ、許婚の絹姫のたき姿を見ながら、忠弘は悩みに悩みましたの読み方
野村胡堂「奇談クラブ〔戦後版〕」

...――それに御守殿（ごしゅでん）崩しの襟脚（えりあし）がめっぽう綺麗だ」「何？　御守殿崩し？」「まさか椎茸髱（しいたけたぼ）じゃねえが... ――それに御守殿崩しの襟脚がめっぽう綺麗だ」「何？　御守殿崩し？」「まさか椎茸髱じゃねえがの読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...間もなく椎茸髱――と言ふのは大袈裟（おほげさ）ですが... 間もなく椎茸髱――と言ふのは大袈裟ですがの読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...椎茸髱（しいたけたぼ）の女中どもに苛（いじ）め抜かれて... 椎茸髱の女中どもに苛め抜かれての読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...椎茸髱（しいたけたぼ）と... 椎茸髱との読み方
野村胡堂「銭形平次捕物控」

...椎茸髱（しひたけたぼ）と... 椎茸髱との読み方
野村胡堂「錢形平次捕物控」

...おしょさんが髱（たぼ）をかきつけている巧（うま）さ――合せ鏡で... おしょさんが髱をかきつけている巧さ――合せ鏡での読み方
長谷川時雨「神田附木店」

...水も垂れるやうな鬢のかゝりから髱つきまで目にうつツたのです... 水も垂れるやうな鬢のかゝりから髱つきまで目にうつツたのですの読み方
長谷川時雨「水色情緒」

...しいたけ髱（たぼ）なんぞだけに... しいたけ髱なんぞだけにの読み方
三上於菟吉「雪之丞変化」

...水々しい高島田の髱（たぼ）を気にしいしい白い額と... 水々しい高島田の髱を気にしいしい白い額との読み方
夢野久作「笑う唖女」