...「じたばたするな……高麗芝(こうらいしば)を荒すと...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...私とおなじいやつが私の方へ向いて私がうごけばそいつが動きため息すればそいつもああとやるのだ私はいつもそいつを感じたとき誰にするともなくひとりでにたりとやるそいつも煤のやうに微笑する我庭の景あやめが舟のやうに浮んでゆれてゐる水盤に影がうつつてそのまはりは芝ですあをあをとした纖細な高麗芝です...
室生犀星 「星より來れる者」
...的場曲輪(まとばぐるわ)の高麗芝(こうらいしば)をふみしめて行くこと十数町...
吉川英治 「江戸三国志」
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