...無害の添加物で彼の贋のアノットの色を高めることに彼は躊躇しなかった...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...創作的気魄を高める上に役立ちはしないかと思ひます...
芥川龍之介 「文芸鑑賞講座」
...此等の芸術が人の心を高めること少くして而もこれを楽ましめることの多いのは何故であるか...
阿部次郎 「帰来」
...それによって水の温度を高める熱の量との関係を精密に測りました...
石原純 「ヘルムホルツ」
...ますます生活難の度を高めることになった...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...全体として日本の文化を高め知識生活を高めることに努力する外はない...
津田左右吉 「日本精神について」
...そうした土地の生産性を技術的に高めることによって...
戸坂潤 「科学論」
...分極を通じて自然の内容は順次にその勢位を高める...
戸坂潤 「辞典」
...平板なものを強力なものにまで高める筈であったこの積極的新思想は...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...少しでも人の心を高めるために書いたのですが――」と言った...
野村胡堂 「楽聖物語」
...さうしてその「何か知らないもの」がいかに彼を高めるために彼を落したかを見なければならぬ...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...まもなく耕作面積を減らして集約度を高める方が有利であることがわかったものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...だんだんいびきを高める島抜け法印を見下ろして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...男の理解を高めるということも大切ではあるが...
宮本百合子 「女の歴史」
...それでも眼でもって彼らのあとを追い・彼らをそんなにも高めるところの原動力を判断する・くらいのことはできる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼の名声をさらに高めるだけだろう...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...風俗を高めるこんぽんであると信じていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...人間の性慾の刺戟を高める燃料ホルモン……俗に精力と称する内分泌の刺戟液は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??