...今後の方針としては古典的価値の水準をますます高めるとともに...
岩波茂雄 「岩波文庫論」
...社会の地位を国家の地位に対して高めることから始まらねばならない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...大衆を文学にまで高めることだ...
戸坂潤 「思想としての文学」
...おまえが彼らの位置を高めるために...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...そして別に声を高めるでもなく言った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それを高めることを本質とするのではあるまいか...
中井正一 「図書館に生きる道」
...科学の研究を宗教の域にまで高めるというような崇高な仕事を為し遂げた人は...
中谷宇吉郎 「雪三題」
...従来平民の理想のはなはだ低級なりしを高めるにつけては...
新渡戸稲造 「平民道」
...効果を高めるためにたいまつの光で照らされた...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「断食芸人」
...その個人的な愛嬌を高めるために...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...本來の客體的現實性にまで高める範疇は...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...こういう独創性や能力は社会的に日本の生産に現れた婦人の地位を高める条件としては...
宮本百合子 「衣服と婦人の生活」
...対手を高める力として作用する隠されたこわさがある...
宮本百合子 「窪川稲子のこと」
...彼等の「刺青(ほりもの)」がこの「顔パス」の利き眼を一層高める意味を持っていたことは明らかである...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...表面には隠忍しつつ実際に於ては有らゆる刻苦を尽(つく)して自己の教育を高める事に努力し...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...生を高めるとは活動を高める事である...
和辻哲郎 「創作の心理について」
...成熟せる蠱惑的(こわくてき)な女体をその蠱惑的なままに観音に高めるというごとき(たとえば観心寺の如意輪観音)あの著しい傾向を生んだことの理解によって...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...ともどもに高めるのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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