...Xの話をきいたとき自分も高々と笑つたさうだ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...荊妻(けいさい)と豚児(とんじ)どもですよ」といって高々と笑いかけたが...
有島武郎 「或る女」
...あの高々と取った欄干を...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...そのなかにドリー老助教授は、まるで自分のせがれが大演説するのを皆に見せびらかしでもするときのように、鼻高々と、席から立ったり、すわったり、たいへんなはしゃぎようであった...
海野十三 「海底大陸」
...高々と大粒な実を盛り上げて...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...高々と水引かけぬお年玉これは説明を要さないことと思います...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...大きい肉の片を頭の上まで高々と摘まみ上げて...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...高い栗の梢から声高々と鳴きちぎる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...高々と腕を組んだ喜三郎の逞ましい顔には...
野村胡堂 「江戸の火術」
...引っ外(ぱず)して右の手が高々と挙がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...鼻高々と平次の家へやって来ました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――これがね」平次の眞似をしてガラツ八も高々と腕を拱(こまぬ)きましたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――これがね」平次の真似をしてガラッ八も高々と腕を拱(こまぬ)きましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...高々と山の続くはめでたけれ海さばかりに波立つべしや丹後与謝の大江山辺の景色...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...まるで天にでも捧げるように高々と子供を抱いては...
室生犀星 「童子」
...それを高々と振り上げ振りかざしては...
吉川英治 「新書太閤記」
...春を高々と吹き鳴らされ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...真向いにまろやかに高々と聳えているのは男体山であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
便利!手書き漢字入力検索