...荒い紺飛白の袷の尻を高々と端折つて...
石川啄木 「葉書」
...十月一日、すきとおった空に、ぼくは、高々と、日の丸をかかげます...
竹内浩三 「入営のことば」
...高々と笑う彼女の声が楽屋の人の胸を衝いた...
谷譲次 「踊る地平線」
...龕灯(がんどう)を高々と振り上げて平次を睨み据えました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...高々と数珠(じゅず)を打振り打振り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間違えようはずはありません」「さア判らねえ」平次は高々と腕を組みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死骸はその間の長押(なげし)に高々と吊られて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そのとき叔父が高々と上げた蝋燭の光を浴びて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...二日の午前九時四十分健康な産声を高々と...
宮本百合子 「暁光」
...金ピカの塩瀬(しおぜ)を色気よく高々と背負(しょ)っているのだから...
夢野久作 「ココナットの実」
...墨絵の馬を染出(そめだ)した縮緬(ちりめん)の大夜具が高々と敷かれて...
夢野久作 「笑う唖女」
...「……前ノ源中納言具行ハ」玄蕃は、執権奉書を披(ひら)いて、彼への、死罪の申し渡しを、高々と、読み出している...
吉川英治 「私本太平記」
...高々とうたう春の百鳥(ももどり)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...魯達が発心(ほっしん)による出家得度(とくど)の願文を高々と読む...
吉川英治 「新・水滸伝」
...春を高々と吹き鳴らされ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...高々と掲げて諸人に誇示して歩くのである...
吉川英治 「随筆 新平家」
...一体の観世音が天井へつかえるばかり高々と端坐していた...
吉川英治 「源頼朝」
...高々と差し上げてしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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