...まわりには南蛮さいかちやエルムが高々としげっていた...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...その後にできた掘立小屋のような柾葦(まさぶ)き家根の上にその建物は高々と聳(そび)えている...
有島武郎 「星座」
...黒っぽい袷(あわせ)の裾を高々とはしおり...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...火焔の花びらを高々と持ち上げないではゐられない獅子咲(ししざき)のそれに比べて...
薄田泣菫 「侘助椿」
...少年の機嫌を取るように高々としかも妙に低く笑ったその声のみが...
橘外男 「逗子物語」
...音譜(おんぷ)の中には聞き覚えのない肉声が高々と響き出した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...高々と銀磨きの十手を振り上げます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...提灯を高々とかかげたまま...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そのとき叔父が高々と上げた蝋燭の光を浴びて...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...辻々には高々と柱を建て...
正岡容 「大正東京錦絵」
...赤い脚を高々とマクリ出すと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...新鮮な杉菜(すぎな)に抱かれた鹿や猪の肉の香物(こうのもの)が高々と盛られてあった...
横光利一 「日輪」
...いつもそこは、野鴨(のがも)の丸揚げや餅など売っている場所なので、その混雑かと思うていたが、ふと見ると、大勢の頭の上に、高々と、立札が見えている...
吉川英治 「三国志」
...青羅(せいら)の傘蓋(さんがい)は珠玉の冠(かんむり)のうえに高々と揺らいで...
吉川英治 「三国志」
...呉の征旗を高々と掲げんものと...
吉川英治 「三国志」
...手の青龍刀を遊ばせながら高々と笑った...
吉川英治 「三国志」
...手に手に高々と掲げ...
吉川英治 「田崎草雲とその子」
...高々と空に翔(ま)ひすましてゐる鷹の聲である...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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