...高々と椅子(いす)の上へあぐらをかいて...
芥川龍之介 「路上」
...紺絣の單衣の裾を高々と端折り...
石川啄木 「赤痢」
...荒い紺飛白の袷の尻を高々と端折つて...
石川啄木 「葉書」
...溝のなかには馬が丸々としたお臀(しり)だけを高々とあげて死んでいた...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...表通りをその頃の『読売』が声高々と読んで通るのを聞くともなく聞くと...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...高々と結い上げた頭髪の後部に大櫛(ペイネッタ)を差し...
谷譲次 「踊る地平線」
...夕陽にキラリとするのを指につまんで高々と宙に振りながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間違えようはずはありません」「さア判らねえ」平次は高々と腕を組みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...頭上高々と擧げた掌(てのひら)の上に舞ふ燕女の翩飜(へんぽん)たる姿は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高々と上げた物干臺は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高々とした空を私は見上げた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...高々とそびえる岬...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...赤い脚を高々とマクリ出すと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...高々と括(くく)り付けられている...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...墨絵の馬を染出(そめだ)した縮緬(ちりめん)の大夜具が高々と敷かれて...
夢野久作 「笑う唖女」
...屋外(そと)はよく晴れた、冴えた、高々とした月夜...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...高々とうたう春の百鳥(ももどり)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...いやしくも、御馬印を伏せず、高々と持ち、まんまるとなって、続かれい」決死一団の血まみれ武者は、馬印を押し立てて笹波の中の敵へ向って進んで来た...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索