...高々と黒髪を束(つか)ねていた...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...高々と一本打ちました...
芥川龍之介 「竜」
...「あの賢夫人!」といいながら高々と笑った...
有島武郎 「或る女」
...ぺつちやんこだよ」といつておんつぁんが途方に暮れたやうに高々と笑つた...
有島武郎 「骨」
...黒っぽい袷(あわせ)の裾を高々とはしおり...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...鰺の一つを箸(はし)で高々と摘(つ)まみ上げる...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...尻(しり)高々とからげ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...天来の声は高々とワグナーの耳に響いた...
野村胡堂 「楽聖物語」
...頭の上へ高々とかかげました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...驚くな」高々と持ち上げた手桶から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...板塀に高々と忍び返しを打つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高々とした空を私は見上げた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...金ピカの塩瀬(しおぜ)を色気よく高々と背負(しょ)っているのだから...
夢野久作 「ココナットの実」
...土蔵の背後(うしろ)に高々と積上げた...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...墨絵の馬を染出(そめだ)した縮緬(ちりめん)の大夜具が高々と敷かれて...
夢野久作 「笑う唖女」
...さっそく女房の潘金蓮(はんきんれん)へも鼻高々とひきあわせた...
吉川英治 「新・水滸伝」
...手にひろげていた文を高々と読みはじめた...
吉川英治 「親鸞」
...眞向ひにまろやかに高々と聳えてゐるのは男體山であつた...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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