...高々とそびえた鼻筋の両側には...
有島武郎 「或る女」
...荒い紺飛白(こんがすり)の袷の尻を高々と端折つて...
石川啄木 「葉書」
...庭園の中央に高々と聳えていたのだった...
海野十三 「深夜の市長」
...鰺の一つを箸(はし)で高々と摘(つ)まみ上げる...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...高い栗の梢から声高々と鳴きちぎる...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...高々と結んだ紐まで以前のままのを捧げて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...驚くな」高々と持ち上げた手桶から...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...間違えようはずはありません」「さア判らねえ」平次は高々と腕を組みました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...部屋の隅に高々と積んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高々と響き渡るのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...笹野新三郎の前に高々とささげます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...明日の御用に差支へないのかい」階下(した)からは、高々と叔母の聲...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...辻々には高々と柱を建て...
正岡容 「大正東京錦絵」
...」わざとらしい男笑(をとこわらひ)を高々と響かせて...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...それに代って炎のような紅(くれない)の旗が高々と揚げられ...
吉川英治 「三国志」
...高々とうたう春の百鳥(ももどり)...
吉川英治 「神州天馬侠」
...源右衛門」騎馬の一将が高々と手を挙げて呼びぬいている...
吉川英治 「新書太閤記」
...その血刀を高々と暁天に挙げて...
吉川英治 「新書太閤記」
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