...聞くにたえない雑言(ぞうごん)を高々とののしって...
有島武郎 「或る女」
...そのなかにドリー老助教授は、まるで自分のせがれが大演説するのを皆に見せびらかしでもするときのように、鼻高々と、席から立ったり、すわったり、たいへんなはしゃぎようであった...
海野十三 「海底大陸」
...庭園の中央に高々と聳えていたのだった...
海野十三 「深夜の市長」
...黒っぽい袷(あわせ)の裾を高々とはしおり...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...自分の無鉄砲な行ないを高々と吹聴(ふいちょう)した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...柿の樹が二十本あまりも高々と茂っていて...
中島哀浪 「かき・みかん・かに」
...江戸中に二人とあるわけはない――」ガラツ八は高々と腕を拱(こまぬ)くのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...御苦勞樣で」萬筋(まんすぢ)の野暮な袷(あはせ)を高々と端折つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...両刀を高々と手挟(たばさ)んだのを...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...死骸はその間の長押(なげし)に高々と吊られて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...笹野新三郎の前に高々とささげます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...塀の上へ高々と組みあげてありますが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高々とした空を私は見上げた...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...高々とそびえる岬...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...胸の空(す)くような痛快な波紋を高々と...
夢野久作 「暗黒公使」
...義経袴(よしつねばかま)の股立高々と取った骨逞しい青年剣客――それこそ春日重蔵なのであった...
吉川英治 「剣難女難」
...源氏相伝(そうでん)の白旗も高々とひるがえされ...
吉川英治 「私本太平記」
...春を高々と吹き鳴らされ...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??