...枯草に尚(なお)さま/″\の姿あり高々と枯れ了(おお)せたる芒(すすき)かなもの皆の枯るゝ見に来よ百花園十二月十六日 家庭俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...尻高々とからげれば...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...八五郎も高々と腕を拱(こまぬ)きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尻を高々と端折つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...雜司ヶ谷鬼子母神に至る一廓(くわく)に百姓風乍ら高々と生垣を圍(めぐ)らし...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...明日の御用に差支へないのかい」階下(した)からは、高々と叔母の聲...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...つまり友愛は高々と翼を張って...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...アノ高々と聳立している無電塔や議事堂も...
夢野久作 「恐ろしい東京」
...空は高々と立つ左右の樹木につつまれて...
吉川英治 「江戸三国志」
...いつもそこは、野鴨(のがも)の丸揚げや餅など売っている場所なので、その混雑かと思うていたが、ふと見ると、大勢の頭の上に、高々と、立札が見えている...
吉川英治 「三国志」
...手の青龍刀を遊ばせながら高々と笑った...
吉川英治 「三国志」
...「菊水の旗を、高々と振って、旗の下へ、降伏してくる者、降伏せぬまでも、これへ刃向かって来ぬ敵には、手出しをするな...
吉川英治 「私本太平記」
...最期のときも、彼たし女と申すは帯しめ直し、髪高々とあげ、小袖のえり押しのけて、尋常に斬られ候也...
吉川英治 「新書太閤記」
...おん鬘(かずら)に高々と...
吉川英治 「新・水滸伝」
...一体の観世音が天井へつかえるばかり高々と端坐していた...
吉川英治 「源頼朝」
...それをまた、武蔵は、つかみ寄せて、高々と、日輪の中へ双手(もろて)で差し上げながら、「どうだ、参ったか」三之助は、眩(まぶ)しげに、宙で(もが)きながら答えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...高々と空に翔(ま)ひすましてゐる鷹の聲である...
若山牧水 「みなかみ紀行」
...高々と空に翔びすましている鷹の声である...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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