...電車は坂を下りて行く向ふから一杯荷馬車や荷車が高々と下りて來て通り過ぎる...
千家元麿 「自分は見た」
...尻(しり)高々とからげ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...精神科学では高々卜占的(divinatorisch)な予言や推定しか出来ないという...
戸坂潤 「科学論」
...材料の収集又は高々整理を行なうものに過ぎないということを見逃すべきではないだろう...
戸坂潤 「技術の哲学」
...科学的に大して問題とするに足りない(高々ハイデッガー系統のエキジステンツ哲学位いなものであろう)...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...それは高々歴史的材料を以て歴史的原理に代えることに満足を見出す...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...高々イデオロギッシュに「そうかナー」と思われる程度のものにすぎず...
戸坂潤 「社会時評」
...そこから話し声が高々と聞こえてくる...
永井隆 「ロザリオの鎖」
...高々と吊されて居るのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高々と籐(とう)を巻いたぬば玉の能管...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...右手が高々と挙がると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ひと部屋置いて隣に寢てゐるお國が氣がつくよ」「さア判らねエ」ガラツ八は高々と腕を組んで...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夕陽にキラリとするのを指につまんで高々と宙に振りながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...高々と釣(つ)つた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高々と山の続くはめでたけれ海さばかりに波立つべしや丹後与謝の大江山辺の景色...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...高々無聊なる時間をやる閑事業であるかに過ぎないであろう...
三木清 「語られざる哲学」
...手にひろげていた文を高々と読みはじめた...
吉川英治 「親鸞」
...軍勢のうえに高々と捧げよ」と...
吉川英治 「源頼朝」
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