...木の枝になぞらえてバレーのように高々とあげた裸女の足...
江戸川乱歩 「影男」
...いきなり高々と――上げたのである...
谷譲次 「踊る地平線」
...高々文化社会学なる抽象的普遍に形式的に包摂されて並べられる他はないだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...併しかく考えられるものは実は空間そのものではなくして高々空間性に過ぎない...
戸坂潤 「物理的空間の成立まで」
...高々度の飛行により目的地に運ばれたのであるが...
仁科芳雄 「原子力の管理」
...高々と柱の上に掛けてあります...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...少しは涼しいぞ」頭の上に高々と翳(かざ)した釣瓶を覆(かえ)すと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...夕陽にキラリとするのを指につまんで高々と宙に振りながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...兩刀を高々と手挾(たばさ)んだのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...高々と水に張出した櫓を架(か)け...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...天(あま)の原(はら)ふみとゞろかし鳴神(なるがみ)かと高々(たか/″\)と止(とゞ)まれば...
樋口一葉 「われから」
...頑丈な金網をその周囲に高々と張りめぐらしている屋上運動場は...
本庄陸男 「白い壁」
...高々とした榛(はん)の木で...
吉川英治 「江戸三国志」
...蜀の中軍に高々と翻(ひるがえ)っていた旗が折れた...
吉川英治 「三国志」
...月の空へ高々と振らせた...
吉川英治 「私本太平記」
...源右衛門」騎馬の一将が高々と手を挙げて呼びぬいている...
吉川英治 「新書太閤記」
...軍勢のうえに高々と捧げよ」と...
吉川英治 「源頼朝」
...そして峽間の斜め向うにはその森にかぶさる樣に露出した岩壁の山が高々と聳えてゐるのである...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
便利!手書き漢字入力検索