...高々鼬小僧(いたちこぞう)位な所だらう...
芥川龍之介 「鼠小僧次郎吉」
...鰺の一つを箸で高々と摘まみ上げる...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...上出來のものは家に持歸つて鼻高々と家人に試食させた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...高々これを類型化すことが出来るばかりだ...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...青柳又八郎の長剣が頭上高々とひらめくと...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...高々と腕を拱(こまぬ)きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...高々と數珠を打振り/\...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...尻を高々と端折(はしょ)って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...高々と右手が挙がりました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...諦めきれないんだろう」「――」「だが五郎八を殺したのはどういうわけだ」銭形平次は死骸の前に高々と腕を組むのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...高々と掲(かゝ)げた八五郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...得意の鼻を高々とお関は二人に養子を紹介した...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...河村夫妻、熊野夫妻、鼻高々です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...声高々と薬の宣伝...
山本笑月 「明治世相百話」
...新鮮な杉菜(すぎな)に抱かれた鹿や猪の肉の香物(こうのもの)が高々と盛られてあった...
横光利一 「日輪」
...屋外(そと)はよく晴れた、冴えた、高々とした月夜...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...いやしくも、御馬印を伏せず、高々と持ち、まんまるとなって、続かれい」決死一団の血まみれ武者は、馬印を押し立てて笹波の中の敵へ向って進んで来た...
吉川英治 「新書太閤記」
...高々と空に翔(ま)ひすましてゐる鷹の聲である...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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