...高々と袖かかげつつ...
芥川龍之介 「パステルの龍」
...電車は坂を下りて行く向ふから一杯荷馬車や荷車が高々と下りて來て通り過ぎる...
千家元麿 「自分は見た」
...今日は珍しくも黒づくめの羅衣(うすもの)に鼈甲(べっこう)の高櫛(ペイネータ)高々と...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...大きい肉の片を頭の上まで高々と摘まみ上げて...
谷崎潤一郎 「The Affair of Two Watches」
...高々倫理的な行為でしかあり得ないことになる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...実際には世論の機関としてのその機能が今では殆んど全く退化して了って(高々...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...高々「変な」考え方として...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...自分の無鉄砲な行ないを高々と吹聴(ふいちょう)した...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...高々と聳えている...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...高々と腕を組んだ喜三郎の逞ましい顔には...
野村胡堂 「江戸の火術」
...驚くな」高々と持ち上げた手桶から...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...右手には高々と構へた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――これがね」平次の真似をしてガラッ八も高々と腕を拱(こまぬ)きましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――少し考へて見る」平次は高々と腕を拱(こまぬ)くばかりです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...改めてドブ板を高々と踏(ふ)み鳴らして來る...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...得意の鼻を高々とお関は二人に養子を紹介した...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...一方、官軍の朱雋(しゅしゅん)も、孫堅も城中に攻め入って、首をとること数万級、各所の火災を鎮め、孫仲・趙弘・韓忠三賊将の首を城外に梟(か)け、市民に布告を発し、城頭の余燼まだ煙る空に、高々と、王旗をひるがえした...
吉川英治 「三国志」
...高々とそびえる竿のうえの鳥かごでは...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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