...叔父(おじ)はことに大きなとんきょな声で高々と笑った...
有島武郎 「或る女」
...木の枝になぞらえてバレーのように高々とあげた裸女の足...
江戸川乱歩 「影男」
...親の富五郎も鼻高々で楽しんでおりましたが...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...上出來のものは家に持歸つて鼻高々と家人に試食させた...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...又は高々 time-series 風なものでしかない...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...高々文化社会学なる抽象的普遍に形式的に包摂されて並べられる他はないだろう...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...鶴の一千二百三十四番」読上役がそれを高々と読み上げると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...八五郎も高々と腕を拱(こまぬ)きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...高々と籐(とう)を卷いたぬば玉の能管(のうくわん)...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...夕陽にキラリとするのを指につまんで高々と宙に振りながら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...天(あま)の原(はら)ふみとゞろかし鳴神(なるがみ)かと高々(たか/″\)と止(とゞ)まれば...
樋口一葉 「われから」
...高々と空中に聳えてゐる...
堀辰雄 「日時計の天使」
...偶々懐中の裕なるときとて高々濁酒の酔を買つて権現境内秋祭の一夜あはれにもいとしい猫と鼠の見世物など覗いて見るのが関の山の日夜なのであつた...
正岡容 「滝野川貧寒」
...高々無聊なる時間をやる閑事業であるかに過ぎないであろう...
三木清 「語られざる哲学」
...日の旗の二旒(りゅう)を高々掲げていると...
吉川英治 「上杉謙信」
...高々と片手にふりあげ...
吉川英治 「三国志」
...軍勢のうえに高々と捧げよ」と...
吉川英治 「源頼朝」
...高々と差し上げてしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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