...当りまえの脳髄を持っている官吏なればかような馬鹿な議論が出るものではない...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...暗い蔭と襞(ひだ)と妖怪とに充ち満ちた人間の恐ろしい脳髄の中に...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...然も尚進化の途中にある所の自己の脳髄の働きのみに依つて宇宙万物を解釈し尽さうと務めるのであるから...
丘浅次郎 「人類の誇大狂」
...人間では脳髄の量が体重の四十分の一くらいもあるに...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...うらみ骨髄に徹して...
太宰治 「春の盗賊」
...悉く頸から上の狭い堅い圓い部分―――脳髄へ充満して来て...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...故野口英世(のぐちひでよ)博士が狂人の脳髄の中からスピロヘータを検出したときにも...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...観念の凡てに渡る骨髄として理解されなければならぬ...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...そこへゆくと、古来伝わった郷土郷土の踊りを、生気の溢(あふ)れたそぼくな若い人たちが器量一ぱいに踊ると、はじめて、人間の歓喜、勇躍の精髄が、かくもあろうかとおもわれて、手に汗をにぎることがある...
中里介山 「大菩薩峠」
...といふ観念が骨の髄までしみ込んでしまつてゐた...
北條民雄 「青年」
...東印度帽(ソラ・タピイ)――ソラという樹木の髄で作った一種の土民笠(がさ)――をかぶるか...
牧逸馬 「ヤトラカン・サミ博士の椅子」
...『華実年浪草』一上に引いた『髄脳抄』には才媛伊勢(いせ)が子の日の松を引き来ってその家に植えたのが大木となり存した...
南方熊楠 「十二支考」
...彼女たちの義務こそ心髄であり...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...明治政史の一大段落なる西南乱の未だ発せざる頃当時猶孱弱(せんじやく)なる一青年の脳髄に日本の文明史を書かばやてふ一大希望ぞ起りける...
山路愛山 「明治文学史」
...脳髄の事を考えるとはコレ如何(いか)に』なぞと...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その中でも吾輩の「脳髄論」の内容は...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...……可哀相に……めいめい自分で覚えがあり過ぎるために……否……否……今まで手応えのある相手を発見し得なかった古今無双の二つの脳髄同志が...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...皮肉骨髄の差異あるゆえをもって...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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