...混濁(こんだく)し切った脳髄(のうずい)を洗い清め...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...脳髄の進化のごときもこの三種類の事実から推し考えれば...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...ほぼ蛙の脳髄におけると同じ程度に達する...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...その心地よさが骨髄に沁みるようであった...
田中貢太郎 「嬌娜」
...飽くところを知らぬ欲望を節制して足るを知り分に安んずることを教える自己批判がさびの真髄ではあるまいか...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...並みはずれに大きな頭蓋骨(ずがいこつ)の中にはまだ燃え切らない脳髄が漆黒なアスファルトのような色をして縮み上がっていた...
寺田寅彦 「B教授の死」
...されば宋元(そうげん)以後の禅味を以て独(ひとり)邦画の真髄と断定せる一部の日本鑑賞家の北斎を好まざるはけだしやむをえざるなり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...不意にこうして骨髄をゆすりはじめた憂愁の心は...
中里介山 「大菩薩峠」
...四 古代の神仙思想丹道の真髄をうかがうためには...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...大衆読物の神髄(しんずい)に徹するものだからである...
野村胡堂 「随筆銭形平次」
...伝記の精髄(それぞれの専門において)がぬけた伝記も多いわけです...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...小説がかける心というものの真髄的な要素の一つですと思う...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...僕の脳髄の物置の隅(すみ)に転(ころ)がっている...
森鴎外 「百物語」
...骨の髄からの悪党だ」おようは盃を取って飲んだ...
山本周五郎 「ひとでなし」
...薄っぺらな色彩のバラック街……眼まぐるしく飛び違う車や人間……血走った生存競争……そんな物凄い刺戟や動揺(どよ)めきをうけた柔かい少年少女の脳髄は...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...今云う吾輩の脳髄論と大関係があるんだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...脳髄文明の覆滅だ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...骨(ほね)の髄(ずい)まで...
吉川英治 「源頼朝」
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