...すみれ嬢の大きい目は臼井の脳髄を突き刺してしまうだろう...
海野十三 「鞄らしくない鞄」
...またこの電臓は人間の脳髄より一まわりも大きい...
海野十三 「超人間X号」
...脳髄たる可く睫毛は恐らく...
高木敏雄 「比較神話学」
...之を読む者に向っては癩事業の精髄を把握させるに相違ないのである...
高野六郎 「小島の春」
...悉く頸から上の狭い堅い圓い部分―――脳髄へ充満して来て...
谷崎潤一郎 「恐怖」
...いったい甲音と乙音とが接続して響く際われわれ人間の内耳の微妙な機官に何事が起こってその結果われわれの脳髄に何事が起こるかということについては今日でも実はまだよくわかっていないのであるが...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...どうかすると彼が完全無欠の心髄を内にもっているかもしれず...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...*120僕は脳髄に血を集め過ぎた結果...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...くらくらと脳髄(のうずい)が痺(しび)れたような感覚があったかと思うと...
平林初之輔 「犠牲者」
...その度びに彼は脳髄の中へ氷の棒をつきとおされるような思いがした...
平林初之輔 「犠牲者」
...今更精髄にうたれます...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼女の不可思議な脳髄の作用によって描きあらわされて来た今日までの複雑混沌を極めた出来事のドン底から...
夢野久作 「少女地獄」
...私の脳髄の中に凝固している過去の記憶の再現作用を...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...脳髄の全体ではない...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...そうして『脳髄は物を考える処』とか『感ずる処』とか『記憶する処』とかいう迷信を迷信しているその方面の専門家連中の脳髄の判断力を一つ残さず...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...古来今に亘る脳髄の専制横暴……人類最後の迷信から解放された凱歌を歌え...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...全家中の骨髄(こつずい)に刻(きざ)みこまれていた...
吉川英治 「上杉謙信」
...貧苦と逆境には骨の髄(ずい)まで虐(さいな)まれて来た人とも見えない...
吉川英治 「新書太閤記」
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