...骨休めも従つて手つ取早く片づくもので無くてはならぬ...
薄田泣菫 「茶話」
...所謂(いわゆる)「神憑(かみがか)り」で働いた骨休めをかねて...
谷崎潤一郎 「細雪」
...雪子ちゃんに一遍骨休めに帰って来るように云いなさい...
谷崎潤一郎 「細雪」
...骨休めや何やら――とまあいった次第でな...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...會員の中の二三人は出掛けついでにもう一晩ゆつくり骨休めをしやうと云ふものもあり...
永井荷風 「新歸朝者日記」
...骨休めを兼ねてお伊勢参りをして来たものでございますから...
中里介山 「大菩薩峠」
...焙爐を兼次に任せて骨休めながら一寸行つて來ようと思つたのであつたが兼次がいきなり「ツアヽおれ藥貰ひに行つて來べえ」とやつたのでそれでも自分が行くとはいはれぬので澁々と兼次を出してやつた...
長塚節 「芋掘り」
...寺田寅彦先生と線香花火この電気火花の研究の途中夏休みの骨休めに...
中谷宇吉郎 「写真と暮した三十年」
...これが苦痛の骨休めである...
夏目漱石 「坑夫」
...たまの日曜などは骨休めとか号して一日ぐうぐう寐ている...
夏目漱石 「それから」
...原則から云えば楽に自由な骨休めをしたいと願いまたできるだけその呑気主義を実行するのが一般の習慣であります...
夏目漱石 「中味と形式」
...骨休めがしたいと仰しやつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ガラツ八の骨休めに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼は骨休めにレビューを見物した...
原民喜 「虹」
...骨休めはあとでゆっくりするとして...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...お骨休めにもなればと存じまして...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――侍のたましいを打つ身は、侍以上のたましいでなくてはなるまいが)と、骨休めにと、茶を入れて、宥わり慰めてくれる間も、母はそうした訓誡(くんかい)を、兄弟(ふたり)に対して、忘れなかった...
吉川英治 「山浦清麿」
...飛騨路一帶から登つて來た骨休めの農夫たちで意外な賑ひを見せてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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