...いずれにもせよ骨の折れる...
芥川龍之介 「長江游記」
...その中ほどまで掻いて来るという単純ではあるが子供の身にはやや骨の折れる仕事にとりかかった...
犬田卯 「米」
...専門家でも骨の折れる...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...役納めほど骨の折れるものは少くない...
薄田泣菫 「茶話」
...とてもこのような骨の折れる小説に取りかかる決意がつかなかったのではあるまいかとさえ思われるほどである...
太宰治 「惜別」
...気骨の折れる豪家の家事を遺憾(いかん)なしに切りもりしたので...
田中貢太郎 「愛卿伝」
...英語などはちょっと骨の折れるように思う者があるかもしれぬが...
寺田寅彦 「わが中学時代の勉強法」
...骨の折れることでもなければ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...これくらい厄介な骨の折れる仕事は他にあるまいという...
豊島与志雄 「性格批判の問題」
...私に骨の折れる仕事をさせなかったり...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...この蓋を唐櫃(からびつ)の上へ載せて貰いたいが――」それは骨の折れる仕事でしたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腰つ骨の折れるやうな苦しみを感じても...
正宗白鳥 「孫だち」
...どうも話を聞くといふものは骨の折れるもんだなあ...
森林太郎 「身上話」
...それが最も正当な・最も骨の折れる・最も有用な・働きをなすべき人間界にかえしたのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...女は腰の骨の折れるほどはたらいても...
山本周五郎 「季節のない街」
...何の必要があってソンナ骨の折れる虚構(うそ)を巧謀(たくら)むのか...
夢野久作 「少女地獄」
...独天下(ひとりてんか)で骨の折れる廻船問屋の采配を振り初めたところは立派であったが...
夢野久作 「名娼満月」
...彼女は総てを忍んで来た――骨の折れる仕事...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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