...その中ほどまで掻いて来るという単純ではあるが子供の身にはやや骨の折れる仕事にとりかかった...
犬田卯 「米」
...ちょっと骨の折れる仕事だけれど...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...足下にもさほど骨の折れることでもない...
大杉栄 「獄中消息」
...双方で痩(や)せるくらいに気骨の折れるものだという事に帰着するようである...
太宰治 「薄明」
...この骨の折れる恐喝者のために強いアブサンの一...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...気骨の折れる豪家の家事を遺憾(いかん)なしに切りもりしたので...
田中貢太郎 「愛卿伝」
...その中に立ち交るのも私には却って気骨の折れることだろうと...
豊島与志雄 「田園の幻」
...骨の折れるような力業(ちからわざ)はできませんけれど...
中里介山 「大菩薩峠」
...ともかくも原田の妻と名告(なのつ)て通るには気骨の折れる事もあらう...
樋口一葉 「十三夜」
...骨の折れるだけも...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...世間的な諸生活同様の・否それ以上の・辛い骨の折れる義務を背負っているのだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その役はさして骨の折れるものではなかったし...
山本周五郎 「似而非物語」
...腰の骨の折れるほど働いてきた...
山本周五郎 「さぶ」
...頸(くび)の骨の折れるほど低く...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...郵便物を曳いてゆくのは骨の折れる旅であつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...しかもこの空に考えるということが甚だ骨の折れる問題でセッパ詰まった揚句...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...気骨の折れること一通りではないと思い...
横光利一 「旅愁」
...この山越えが昼でも男の足に骨の折れること...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索