...驚歎せしめたる彼が不臣の狂悖となれり...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...驚歎すべき探訪組織(たんぼうそしき)とをもって有名な特務機関だった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...僕は庭園の存在に驚歎するあまり...
海野十三 「深夜の市長」
...などと驚歎の言辞を献上するのを見て...
太宰治 「女の決闘」
...勝利の感じがいつのまにやら驚歎の声に変って行きました...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...今日でも我々を驚歎せしめることが出来る...
田山録弥 「小説新論」
...花らしい花の絵の少ないのにも驚歎させられる...
寺田寅彦 「烏瓜の花と蛾」
...わたくしは心窃に驚歎してゐたのであつた...
永井荷風 「来訪者」
...とりわけレコオドの録音の進歩に驚歎する...
南部修太郎 「日曜日から日曜日まで」
...大いに驚歎してゐる...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「或女友達への手紙」
...驚歎(きょうたん)の目をみはっていた一人が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...驚歎するだけの生活もないものである...
宮本百合子 「雨滴」
...夫人がその点での驚歎すべき実行力というか手となっている...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...なお第一の嬋妍(せんけん)たる美人はこれであると院はこの時驚歎(きょうたん)しておいでになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...世話好の未亡人は驚歎しつつこういった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...生活と云ふものの驚歎に値する資料を己に供給しようとして...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...その後の人間社会と国際関係のうちにそのまま現われてきたことに気付いて驚歎している...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...唐招提寺の金堂が示してゐるあの釣合に驚歎すると共に...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
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