...思わず彼等の口を洩(も)れた驚歎の呻(うめ)きにほかならなかった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...驚歎しているのです...
太宰治 「惜別」
...こうして生き伸びて来たものだと我ながら驚歎の念を禁じ得ないものがございます...
太宰治 「男女同権」
...ここまで信用を掴(つか)み得たという手腕のほどは甚(はなは)だ驚歎すべきことでありますが...
中里介山 「大菩薩峠」
...この風景畫は私にはますます驚歎すべきものに思はれます...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「トレドの風景」
...じつに造化自然の妙に驚歎せざるを得ないのである...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...その樹容の長大で勇偉なのに驚歎し...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...応挙後に出来た図を示すと翁驚歎してこれ真の臥猪なりという...
南方熊楠 「十二支考」
...驚歎するだけの生活もないものである...
宮本百合子 「雨滴」
...驚歎すべき生命の消費に耐え狂乱的に見えるまでに...
宮本百合子 「現代の主題」
...世話好の未亡人は驚歎しつつこういった...
森鴎外 「渋江抽斎」
...それをあの偉大な光悦(こうえつ)が驚歎したとはいかなることであろうか...
柳宗悦 「工藝の道」
...確かに当時の農村人を驚歎せしめるに足るものがあったが...
柳田国男 「木綿以前の事」
...洋画に驚歎した始め弾琴美人や騎竜観音いろいろの意味で第三回の内国博覧会(明治二十三年)は話題を提供した...
山本笑月 「明治世相百話」
...この大作を無造作に引き受けて速やかに仕上げた伎倆は全く驚歎に値する...
山本笑月 「明治世相百話」
...ルイ十四世時代の栄華を驚歎せずに居られ無かつた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...驚歎されるものはない...
吉川英治 「新書太閤記」
...跡かたなく焼け失せておりますが」「ああ……」秀吉は驚歎した...
吉川英治 「新書太閤記」
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