...急に違う方向にそれてしまった...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「幽霊花婿」
...向うの障子へ辿(たど)りついた...
芥川龍之介 「好色」
...食堂の卓をはさんで向かい合う夫妻が他人同士のような顔をして互い互いにぬすみ見をするのを葉子がすばやく見て取った事などもあった...
有島武郎 「或る女」
...どうかすると思いもかけない時に明白な皮肉が矢のように葉子の口びるから岡に向かって飛ばされた...
有島武郎 「或る女」
...風向ハ南々東デアツタ...
海野十三(佐野昌一) 「寺田先生と僕」
...人間が太古から現代に到るまで一貫して一意向上してきた径路へ目をむけることを教えられた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...勢ひよく私のはうに向き直り...
太宰治 「津軽」
...ときどきさし向いに腰かけてる綿貫の方をジーッと見つめては...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...今その思想傾向は問題外としよう...
戸坂潤 「哲学の現代的意義」
...大向うがやんやと騒ぐだけのもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...向こうから車がかけて来た...
夏目漱石 「三四郎」
...思わぬ方向へ展開して行きました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...本郷二丁目に向いました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ツと手を伸ばして手紙をほどきとるとむこうを向いて...
久生十蘭 「キャラコさん」
...いまや運が向き始めている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...向こうに回廊がある...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...それから山を越えて向うへ降りようとすると...
柳田国男 「故郷七十年」
...一同のものの笑声に混り千鶴子も笑顔をちらりと彼の方に向けたが...
横光利一 「旅愁」
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