...そうしてすべての方向に無限の遠方に広がる面であるように見えるであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...人間テキにはおあつらえ向きだってね」「何をいうか...
海野十三 「地球発狂事件」
...しかしながら私(わたし)は軍人風(ぐんじんふう)に真向(まっこう)に切出(きりだ)します...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...連れのお方のほうに顔を向け...
太宰治 「ヴィヨンの妻」
...総(す)べて子供をしつけることには甚(はなは)だ不向きで...
谷崎潤一郎 「細雪」
...親に向ってこんな上手な嘘(うそ)を云うほど...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そうして悄然と打ち沈んでいるのを面と向って見ると...
近松秋江 「霜凍る宵」
...鋒先(ほこさき)の後方へ向いた角では...
寺田寅彦 「映画「マルガ」に現われた動物の闘争」
...典型としてのこの資格は物理学に於ける科学的世界と精密性とが相俟って与えたものであることを吾々は向に見た...
戸坂潤 「科学方法論」
...向うがその了見(りょうけん)なら...
中里介山 「大菩薩峠」
...向うに見える貴王(きおう)の森(もり)にあたる音も遠くから交って来るらしい...
夏目漱石 「永日小品」
...世人(せじん)に向かっては大きな顔もしようなれ...
新渡戸稲造 「自警録」
...カルルは船長に向っていった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「火夫」
...この傾向の継続は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...「侍はもうはやらないか」新八はごろっと仰向きになり...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...「久米之丞様におすすめしているのではありませんよ」「これはきつい御挨拶」千蛾老人は突然上を向いて哄笑しました...
吉川英治 「江戸三国志」
...すぐ相府から保安隊の兵がその住居へ捕縛に向ったが...
吉川英治 「三国志」
...やんごとないお人の影と向いあって...
吉川英治 「新・水滸伝」
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