...仕事中に同僚が驀地に現れて驚いた...
...突然に驀地に立つ猫にびっくりした...
...静かに歩くには驀地が必要だ...
...驀地な出来事に対応する方法を学ぶ...
...忍者は驀地に動いて敵を攻撃する技を持っている...
...隙さへあれば驀地(まつしぐら)に眼を目がけて飛んで来ます...
芥川龍之介 「地獄変」
...はっと驚く暇もなく彼女は何所(どこ)とも判(わか)らない深みへ驀地(まっしぐら)に陥って行くのだった...
有島武郎 「クララの出家」
...帆村は驀地(まっしぐら)に橋の上をかけぬけた...
海野十三 「蠅男」
...京浜国道を驀地(まっしぐら)に大森の方へ走らせた...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...汽車はさうした静けさの中を驀地(まつしぐら)に走つた...
田山録弥 「アカシヤの花」
...凄じい渡合の潮の中を船は驀地(まつしぐら)に流されて行つた...
田山録弥 「島からの帰途」
...順吉は驀地(まつしぐら)に走つた...
田山録弥 「花束」
...ひとしきりの風が驀地(まっしぐら)に道の砂を捲いて老翁を包んだ時余(よ)は深き深き空想を呼起こした...
寺田寅彦 「凩」
...猛火の如くアキリュウスめがけ驀地に馳せ出づる...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...威(い)を振(ふる)って驀地(ばくち)に進めと吼(ほ)えたのみである...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...このむさくろしき兵士らは仏光国師の熱喝(ねっかつ)を喫(きっ)した訳でもなかろうが驀地に進むと云う禅機(ぜんき)において時宗と古今(ここん)その揆(き)を一(いつ)にしている...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...驀地(ばくち)に来るものを謂(い)ふ...
夏目漱石 「人生」
...去れどその事実を事実と証する程の出来事が驀地(ばくち)に現前せぬうちは...
夏目漱石 「幻影の盾」
...驀地(まっしぐら)に横山町の上州屋へ...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...法印(ほういん)か――」「しめたッ」平次は新しい光明に臨んで驀地(まっしぐら)に飛出しました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...所謂(いわゆる)『犬の舵』と呼ばれる尻尾を高々とあげて驀地(まっしぐら)に駈けよって...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...国道を驀地(まつしぐら)に突き進んで行つた...
北條民雄 「道化芝居」
...押えようとすると大工道具を投棄てるが早いか驀地(まっしぐら)に構内へ逃込んだ...
夢野久作 「二重心臓」
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