...――ところで、とぼけきった興は尽きず、神巫(みこ)の鈴から思いついて、古びた玩弄品屋の店で、ありあわせたこの雀を買ったのがはじまりで、笛吹はかつて、麻布辺の大資産家で、郷土民俗の趣味と、研究と、地鎮祭をかねて、飛騨(ひだ)、三河、信濃(しなの)の国々の谷谷谷深く相交叉(こうさ)する、山また山の僻村(へきそん)から招いた、山民一行の祭に参じた...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...飛騨もまた葉藏の顏を見れなかつた...
太宰治 「道化の華」
...」飛騨は、おほつぴらにげらげら笑つて、小菅の鼻のしたを指さした...
太宰治 「道化の華」
...葉藏と小菅と飛騨と...
太宰治 「道化の華」
...飛騨の白川村に通ずる路は...
中里介山 「大菩薩峠」
...一番飛騨の高山の辻斬の斬りっぷりを見てやろうじゃねえかという...
中里介山 「大菩薩峠」
...百十五ところは転じて飛騨(ひだ)の国...
中里介山 「大菩薩峠」
...ふいと飛騨(ひだ)の山のなかの或る落日をおもい浮かべていた...
堀辰雄 「雪の上の足跡」
...この巨大な牡丹を飛騨高山(ひだたかやま)市の奥田邸(てい)で見たのだが...
牧野富太郎 「植物知識」
......
松本たかし 「松本たかし句集」
...曰く〈ここにおいて忠広荘内に百石を給い(その子)光正を飛騨に幽し廩(きりん)百人口を給う...
南方熊楠 「十二支考」
...甲斐北都留(きたつる)郡巌村大字川合字加々原信濃北安曇(きたあずみ)郡美麻村字カカ原加賀沢という地名は越後・飛騨・越中でもこれを発見する...
柳田國男 「地名の研究」
...烈しい白雲の中を衝いて所謂裏山を飛騨の國へ下りやうといふのである...
吉江喬松 「山岳美觀」
...ゆくさきは信濃(しなの)か飛騨(ひだ)だぜ」ドンドンドンドン...
吉川英治 「神州天馬侠」
...西は飛騨(ひだ)や...
吉川英治 「新書太閤記」
...飛騨踊(ひんだおど)りをしてみせよ)とか――また...
吉川英治 「新書太閤記」
...諏訪飛騨守(すわひだのかみ)とか山本山入(やまもとさんにゅう)とか...
吉川英治 「新書太閤記」
...あの煙の向うは飛騨かね」向う向きに飛騨に靡けば晴れるというのを聞いて私は云った...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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