...越(こし)より飛騨(ひだ)へ行くとて籠(かご)のわたりのあやうきところどころ道もなき山路にさまよひてこの前置はこの句の価値を増減するに足るほど重要なものではないのでありますから前条句意を解釈する上には必要のないものとして掲げなかったのでありますが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...せんねん飛騨守どのがおかくれなされましたとき...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...ハンガリア語の山 hegy(ハヂ)が「飛騨(ひだ)」に似ているのが妙である...
寺田寅彦 「言葉の不思議」
...飛騨の国を取ることに助力ができないというのじゃな...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛騨の平湯の大滝は...
中里介山 「大菩薩峠」
...この飛騨高山が、その人の発祥地とはなつかしいようだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...六十一飛騨の高山には「小京都」の面影(おもかげ)があるということは...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうして、まずこれから上へ登って、大菩薩を越えて、塩山へ行くと恵林寺というので慢心和尚さんが、わしを待ってて下さる、あそこで何か彫らしておくんなさるに違えねえ……それから甲州路を西行をして、信濃から美濃、飛騨、加賀の国なんというところには、山々や谷々に霊場がうんとござるという話だから、そこへいちいち御参詣をしてみるつもりで、絵図面も、もう東妙和尚さんから描いてもらっている」「与八さん――お前さんにそんなことを言われると、わたしは胸がいっぱいになって、何と言っていいかわからない」お松が咽泣(むせびな)きをしてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...百はいかに目下の飛騨の平湯が肉慾の天国であっても...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛騨の高山の宮川べりのみずてん宿で」と言って...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛騨からここへ山越しをして来る間...
中里介山 「大菩薩峠」
...ふいと飛騨(ひだ)の山のなかの或る落日をおもい浮かべていた...
堀辰雄 「雪の上の足跡」
...この文に拠ればその頃飛騨で猴神を田畑の神としたのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...白山(はくさん)の山彙(さんい)を取り繞(めぐ)らした飛騨・越前の大野郡...
柳田國男 「地名の研究」
...昔は一戸の人口が百にも達した元来日本の家の制度は今日稀(まれ)に飛騨の白川などに遺っているごとく...
柳田國男 「名字の話」
...次の章に述べようとする飛騨のオオヒトの場合のごとく...
柳田国男 「山の人生」
...さらにさかのぼって飛騨の益田郡...
柳田国男 「雪国の春」
...鈴木飛騨守(ひだのかみ)重行と往復した手紙などは...
吉川英治 「新書太閤記」
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