...これも幸いと土地がらに似ず騒がない...
芥川龍之介 「片恋」
...「どうか騒がない様にして下さい...
江戸川乱歩 「湖畔亭事件」
...却って余り騒がない方がいいと思います...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...)せつかく長い秋の夜をお前ひとりが浮かぬ顔夏中飲んだ酒代を払ひかねての屈托かせつかく長い秋の夜をお前ひとりがふくれ面鼠に借りた蕎麦の粉を虫に食はれた腹だちかかも瓜 (すこし身動きして)あまり騒がないでゐてくれ...
薄田泣菫 「独楽園」
...力が内にこもっていて騒がないのがいいと思う...
高村光太郎 「書について」
...けれども、誰も騒がない...
太宰治 「佐渡」
...何をくよくよ川端やなあぎいサ」「騒がないで...
太宰治 「人間失格」
...「大丈夫でございますが、私も貴郎(あなた)方に、伯父(おじ)と兄の悪いことを知らしたからには、もう伯父や兄と顔を逢(あ)わせることができません、どうかその時は、私を助けてくださいませ」「助けるとも、お前さんの世話をきっとするよ、私は豊橋の山村と云う者じゃ、もし逃がしてくれたらどんなお礼でもするよ」「とにかく、これから舟へ往って、貴郎のお父さんに話して、相談しましょう、こわいことはないから、騒がないようにしてくださいませ」「良(い)いよ、騒がないよ、では、早う往こう」忰はもう前(さき)に立って走るように歩きだした...
田中貢太郎 「参宮がえり」
...女は少しも騒がないで...
寺田寅彦 「柿の種」
...そんなに騒がないでおくれ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...助けて下さい」「そんなに騒がないで静かにしておいで...
中里介山 「大菩薩峠」
...呼吸が騒がないし...
中里介山 「大菩薩峠」
...不思議に騒がない...
中島敦 「光と風と夢」
...これは世間が騒がない方が不思議だと申してよいかも知れません...
浜尾四郎 「死者の権利」
...兵隊が騒がないように命令をだしてください」「おれが指揮をとると...
久生十蘭 「ノア」
...騒がないでちょうだい」と女主人はきせるを置きながら云った...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...これはなんのことだ」「騒がないで下さい清さん...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...あんまり騒がないでおくれよ...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索