...駿州有渡郡(うどごほり)田子の浦在(ざい)駿河不二郎の名がチヨク/\見えるよ...
内田魯庵 「貧書生」
...駿州(すんしう)の田中(たなか)に移つた...
塚原蓼洲 「兵馬倥偬の人」
...兄弟打連れて駿州(すんしゅう)竜華寺(りゅうげじ)に樗牛の墓を弔うたりした...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...実隆の宗家なる三条大納言実望はしばらく駿州におもむいて...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...起伏する駿州の丘陵が霞の中から...
平出修 「計畫」
...駿州辺のような暖地ではまことにみごとに開花する...
牧野富太郎 「寒桜の話」
...駿州(すんしゅう)の蜜柑(みかん)...
正岡子規 「墨汁一滴」
...駿州側にはきわどい雪庇が張り出ていた...
松濤明 「春の遠山入り」
...是より先「駿州分家」の語は既に日録に見えてゐた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...参州や駿州(すんしゅう)を廻って後...
柳宗悦 「民藝四十年」
...同じ『新風土記』に駿州安倍郡久能(くのう)村大字根古屋を説明して「根古屋は城下の在家のことなるべし...
柳田國男 「地名の研究」
...近くは駿州の姥(うば)ヶ池...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...また駿州安倍郡の貉は狸という字に紛わしい書を遺した...
柳田国男 「山の人生」
...山中笑(やまなかえみ)翁が前年駿州田代川(たしろがわ)の奥へ行かれた時...
柳田国男 「山の人生」
...その一つは前の駿州仙ヶ俣の場合のごとく...
柳田国男 「山の人生」
...この川を乗っきって駿州路(すんしゅうじ)を左にぬけ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...矢部駿州は桑名侯へお預けの日より絶食して敵讐を詛(のろ)ひて死し...
吉田松陰 「留魂録」
...末は駿州から富士川にでも沿うて甲州の方へ入つてゐたものかも知れぬ...
若山牧水 「樹木とその葉」
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