...溝端(みぞばた)を突駛(つツぱし)る...
泉鏡太郎 「十六夜」
...怪我人を抱えた人が右往左往に駛(は)せちがっていました...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「十時五十分の急行」
...疾風の如く駛(は)せ出した...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...地球は平気で駛(はし)って居る...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...野糞(のぐそ)放(ひ)る外が濱邊や瑰花(まいくわいくわ)大沼(一)津輕(つがる)海峽を四時間に駛せて...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...夫婦島(めをとじま)の方に帆舟が一つ駛(はし)つて居る...
徳冨蘆花 「熊の足跡」
...大全速力もて駛(は)せ違い入り乱れつつ相たたかう...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...馬車はそのうちにも駛(はせ)っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...暗きうちを駛(か)ける...
夏目漱石 「虞美人草」
...誰か能く駛(はや)い流れを渡る...
南方熊楠 「十二支考」
...関西風な村を抜けて自動車が青島へ向い駛るにつれ...
宮本百合子 「九州の東海岸」
...佛國の國境近くまで駛らせて行つたが...
吉江喬松 「山岳美觀」
...金モールを載せて轣轆(れきろく)と帝都を駛(はし)る貴顕大官の馬車や...
吉川英治 「旗岡巡査」
...やがて板切れを抱いて水を跳ね飛ばしながら駛け上がって来る...
和辻哲郎 「生きること作ること」
...愛欲に駛(はし)る多くのものにも不可能ではない...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...その愛らしい小丘の間を汽車は駛(は)せて行く...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...わたくしは全く魂の天外に駛け廻るやうな思ひをしたのであつた...
和辻哲郎 「西の京の思ひ出」
...この美この壮はもっとも強烈に霊を震※(しんとう)してそぞろに人生の真面目に想いを駛す...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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