...馬糧用達(ようたし)の西田の爺(じじ)いから...
徳田秋声 「あらくれ」
...定則だけの金を馬糧屋に払っているのだから虎吉が随分利益を見ているということを...
森鴎外 「鶏」
...これはみな近村の農夫らしいが、徴発(ちょうはつ)をうけて、馬糧を刈ったり、道を拓(ひら)いたり、運輸の手伝いなどしているいわゆる軍夫たちであった...
吉川英治 「上杉謙信」
...予定の馬糧を刈り取ることに向って...
吉川英治 「上杉謙信」
...故に、常備の要塞兵を置く必要があったし、また、大軍が出て来たときの拠地ともなし、なお長陣に亙(わた)れば、そこの蓄蔵食糧、馬糧、武器弾薬庫などが、極めて重要に役立つことになるのだった...
吉川英治 「上杉謙信」
...二「――火だっ」「火災だっ」「怪し火だ!」銭糧倉(せんりょうぐら)から、また、矢倉下から、書楼の床下から、同時にまた、馬糧舎からも、諸門の番人が、いちどに喚(わめ)き出した...
吉川英治 「三国志」
...馬糧小屋(まぐさごや)の奇遇(きぐう)一「――おまえは蛾次郎...
吉川英治 「神州天馬侠」
...馬糧を盗(ぬす)みにはいる泥棒(どろぼう)はないから...
吉川英治 「神州天馬侠」
...馬糧小屋の天井の梁(はり)につかまって...
吉川英治 「神州天馬侠」
...双方(そうほう)しばしは天井(てんじょう)と馬糧(まぐさ)のなかとで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...ガサガサ……と腰(こし)の下の馬糧のワラがくずれるとともによろついて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そこに建(た)っている屋根(やね)の高い馬糧小屋(まぐさごや)から蒸(む)れたせいろうのように白いけむりがスーとめぐっている...
吉川英治 「神州天馬侠」
...厩(うまや)の裏には馬糧(まぐさ)を刻む音が静かにして...
吉川英治 「新書太閤記」
...だから馬糧廠(ばりょうしょう)の火災と同時に...
吉川英治 「新・水滸伝」
...馬糧、兵糧、少しでもあるうちにと、全員の声が高い...
吉川英治 「新・水滸伝」
...「源内じゃあないか」馬糧(まぐさ)の中から出て来たのは...
吉川英治 「源頼朝」
...もうすぐここを立つんだろ」「まだいるらしいよ」「一年も二年も泊っているとうれしいんだけど……」馬糧小屋(まぐさごや)の馬糧の中へ...
吉川英治 「宮本武蔵」
...酔っている自分を馬糧(まぐさ)小屋へ引きずりこんだ牢人者も憎い...
吉川英治 「宮本武蔵」
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