...独逸の兵隊は虜(とりこ)にした幼児を楯(たて)にして控(ひか)へてゐる...
芥川龍之介 「近頃の幽霊」
...それに気がつくと清逸はきゅうに咳を喉許(のどもと)に感じて...
有島武郎 「星座」
...獨逸語で其上に書かれた...
石川啄木 「鳥影」
...時として右側に逸(そ)れ...
石川啄木 「病院の窓」
...独逸語の塾を開くと云うから...
泉鏡花 「婦系図」
...物の半町と後(あと)を蹤(つ)けないうちに横町(よこまち)へ逸れるなり...
薄田泣菫 「茶話」
...亜米利加生れのある女が独逸へ旅行して...
薄田泣菫 「茶話」
...愚図(ぐず)々々と都会生活の安逸にひたっていたのが失敗の基である...
太宰治 「やんぬる哉」
...刺戟剤トシテ利用スル範囲ヲ逸脱シナイダ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...科学的な公式から逸脱し...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...存在するであろう自己は彼の視野の外に逸していた...
豊島与志雄 「秋の幻」
...散逸して今其全部を見ることが出來ない...
内藤湖南 「大阪の町人と學問」
...里に出る時は散逸しても...
中里介山 「大菩薩峠」
...英国が独逸(ドイツ)に対して宣戦を布告したのである...
中谷宇吉郎 「原子爆弾雑話」
...逸早く王妃を殺せと言いふくめた...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...逸詩に、君子に君たればすなわち〈正しく以てその徳を行う、賤人君たらば、すなわち寛にして以てその力を尽す〉という事じゃと、『呂覧』愛士篇に出(い)づ...
南方熊楠 「十二支考」
...主人の常軌を逸した行動や...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...発言の機を逸して...
吉川英治 「新書太閤記」
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