...スパゲティ〔イタリー饂飩(うどん)〕の一種を供した...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...お饂飩(うどん)もござりますと...
泉鏡花 「伊勢之巻」
...どこか小座敷へ休まして皆(みんな)で饂飩でも食べてくれ...
泉鏡花 「歌行燈」
...その頃私は毎晩夜更(よふ)かしをして二時三時まで仕事をするので十二時近くなると釜揚饂飩(かまあげうどん)を取るのが例となっていた...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...「ウ――」と唸ったのは鍋焼饂飩屋(なべやきうどんや)の老爺(おやじ)であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...饂飩(うどん)の切(き)り端(はし)は皆(みな)一寸(ちよつと)一箇所(かしよ)を撮(つま)んで三角形(かくけい)に拵(こしら)へて膳(ぜん)へ並(なら)べて佛壇(ぶつだん)へ供(そな)へた...
長塚節 「土」
...ただ饂飩(うどん)に逢(あ)った時ばかりは全く意志が薄弱だと...
夏目漱石 「二百十日」
...ともかくも饂飩を食おうと云うんだろう...
夏目漱石 「二百十日」
...ともかくも饂飩(うどん)が祟(たた)ったんだから...
夏目漱石 「二百十日」
...御膳も召上らずに……今に鍋焼饂飩(なべやきうどん)でも喰(くい)たくなるだろう」おかしな事をいうとは思ッたが...
二葉亭四迷 「浮雲」
...それは米利堅粉(めりけんこ)がなければやっぱり饂飩粉(うどんこ)で構いません...
村井弦斎 「食道楽」
...八時間の後温(あったか)い処から出してみるとプツプツと盛(さかん)に醗酵していますからその中へメリケン粉二斤を加えてよく混(ま)ぜると饂飩(うどん)の少し柔い位なものが出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...豚饂飩も結構だね」主人「まだこの外に豚と大根(だいこ)の料理だの...
村井弦斎 「食道楽」
...饂飩が冷えます...
森鴎外 「独身」
...屋台の前に重なり合って饂飩(うどん)を食べた...
横光利一 「上海」
...一寸立ち停った姿で鰈と饂飩の二つの形に思考力を集中した...
横光利一 「旅愁」
...河底(かはぞこ)が饂飩粉(うどんこ)の様に柔かいし船の速力も三分の一に減ぜられて居るので擱砂(かくしや)しても故障は無い...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...饂飩(うどん)をしこたま食べこみ...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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