...饂飩屋に飲む博多節の兄哥(あにい)は...
泉鏡花 「歌行燈」
...――饂飩六ツ急いでな...
泉鏡花 「歌行燈」
...ごろ/\と下したと思ふと「饂飩のかけを一つ...
高濱虚子 「俳諧師」
...顔中へ饂飩粉(うどんこ)に似た白い塊が二三分の厚さにこびり着いて盛り上り...
谷崎潤一郎 「少年」
...ここらで評判だという饂飩(うどん)屋があった...
田山花袋 「田舎教師」
...饂飩(うどん)をうつ...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...饂飩を一つくれんか」「へえ」灯(ひ)の蔭から六十近い爺(おやじ)が顔を出して一寸余を見たが...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...(明治四十四年 十一月三十日)*辰爺さんが酔うて昨日の礼に饂飩を持て来た...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...ともかくも饂飩を食おうと云うんだろう...
夏目漱石 「二百十日」
...どうも饂飩屋は性(しょう)に合わない...
夏目漱石 「二百十日」
...八時間の後温(あったか)い処から出してみるとプツプツと盛(さかん)に醗酵していますからその中へメリケン粉二斤を加えてよく混(ま)ぜると饂飩(うどん)の少し柔い位なものが出来ます...
村井弦斎 「食道楽」
...それを板の上へ取って両手に力を入れて二十分間よく捏(こ)ねて饂飩のようにでっちますがこれも素人には骨が折れます...
村井弦斎 「食道楽」
...饂飩の上へ肉を盛りて出すべし...
村井弦斎 「食道楽」
...○マカロニとは西洋の干饂飩ともいうべきものにて中に孔あり...
村井弦斎 「食道楽」
...時には蕎麦か饂飩の見分けのつかぬものを作るようになるのであります...
村井政善 「蕎麦の味と食い方問題」
...」寧国寺さんは饂飩をゆっくり食べながら...
森鴎外 「独身」
...「二杯も食われちゃ間尺に合わない」と饂飩好きな自分の口に厭味を言って...
矢田津世子 「茶粥の記」
...屋台の前に重なり合って饂飩(うどん)を食べた...
横光利一 「上海」
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