...ね?」「ありやア名うてのおほ山師だ」と...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...何しろ名うての命知らずのことだから...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...米国で名うての首歌妓(プリマドンナ)だが...
薄田泣菫 「茶話」
...この外交官はその頃名うての筆まめな男で...
薄田泣菫 「茶話」
...日曜日や聖徒祭日には教会での名うての唱歌者になってある...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...名うての道楽者として評判の人物である...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...名うての荒武者伊達政宗に會つた...
土井晩翠 「「雨の降る日は天氣が惡い」序」
...これも甲源一刀流名うての人...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...郡内は名うてのところであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...甲府で名うての腕利きの老石工でありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし家は剣道で名うての男谷(おたに)の家...
中里介山 「大菩薩峠」
...本銀町(ほんしろがねちょう)でも名うての堅い人間で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...友田もこの町では名うての顔役じゃ...
火野葦平 「花と龍」
...同じ姿勢で名うての諜報部員ムーアが粘ってるのは夜のとばりが降りてからずっとだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...「名うての悪党をどう思いやすか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...――役者の身で――あんななまめかしい女がたの身で、聴けば、江戸名うての、武家町人を相手に、一身一命を賭けて敵討(かたきう)ちをもくろんでいるとは、何という殊勝(しゅしょう)なことであろう...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...ほ、ほ、ほ、まあ、何と、江戸名うての、広海屋、長崎屋――二軒の旦那衆が、狂犬(やまいぬ)のようなつかみあい、食いつき合い――おもしろいのう! いさましいのう! ほ、ほ、ほ、ほ!」のぞいている闇太郎、身の毛がよだって、背すじが寒くなった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...名うての豪の者ではないか!勘助は...
宮本百合子 「田舎風なヒューモレスク」
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