...洞(あな)の中に潜ることも出来なかった...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...半分落ち掛ってる黒焦げの桁を潜ると...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...そこを潜ると、黴(かび)くさい真暗な倉庫の中に出る...
海野十三 「東京要塞」
...友達の腕前では「飛込み」をやれば必ず一間以上潜るにきまっている...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...あながち冷たい水の中へ潜る必要はない...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...それで潜水艦が或る深さ以上潜ると...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...否潜るときに、浮ぶ術が必要であると考えつけぬ豪傑である...
夏目漱石 「虞美人草」
...下へ潜ることも出来ず...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...何メートルいや何十メートル潜るのか見当もつきませんが...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...御船手や橋番の眼を潜るのは厄介だから...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外に入るところはないから――」「突き當りの枳殼垣(からたちがき)は潜るか越すか出來ないものかな」「潜るやうな穴はない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...これを「潜る」という語を聯想して「くぐ」と読んでおりますが...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...手探りで枳(からたち)の門を潜ると...
林芙美子 「清貧の書」
...登るにしたがって次第に潜る度がますます烈しく息切れがする...
松濤明 「春の遠山入り」
...下るにしたがって雪はぐんぐん潜る度を増して...
松濤明 「春の遠山入り」
...古いがっしりした都門を潜ると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...まるで風が隙を潜るようなものだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...香潮は美留藻(みるも)よりも潜るのが下手だったと見えまして...
夢野久作 「白髪小僧」
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