...智恵子は樹々の間を其方(そなた)に抜け此方(こなた)に潜る...
石川啄木 「鳥影」
...智惠子は樹々の間を其方に拔け此方に潜る...
石川啄木 「鳥影」
...洞(あな)の中に潜ることも出来なかった...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...あながち冷たい水の中へ潜る必要はない...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...秋の水を潜る魚鱗(ぎょりん)のようにひらめく...
中里介山 「大菩薩峠」
...科学は既に完全に陸上を征服し今や空飛ぶ小鳥の力を奪い水を潜る魚の力を奪い...
中里介山 「山道」
...それで潜水艦が或る深さ以上潜ると...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...最後の息を八分位静かに呼き出したところでぐつと潜る...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...下へ潜ることも出来ず...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...先を潜るようにいろいろの事に気が付きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そっと潜るように入り込んだのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次の袖の下を潜るやうに先へ立塞がつて大手を擴げます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あれだけ多勢で見張つて居ちや潜る工夫はありませんよ」「――」錢形平次もハタと當惑した樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は水の底を潜ると同様に...
牧野信一 「泉岳寺附近」
...登るにしたがって次第に潜る度がますます烈しく息切れがする...
松濤明 「春の遠山入り」
...下るにしたがって雪はぐんぐん潜る度を増して...
松濤明 「春の遠山入り」
...それなのにこの雪の奴めがなんとまあ馬鹿に潜るんだろう...
松濤明 「春の遠山入り」
...今の此苦痛の海中を潜るが如き生活にしろ兎に角尋常の生活に僕を復して呉れた天に僕は感謝する...
村山槐多 「殺人行者」
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