...半分落ち掛ってる黒焦げの桁を潜ると...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...(かやうな姿の芥川は鵠沼の暮し以後のものであらう)話しのまま芥川の家の門を潜ることにきめてると...
小穴隆一 「二つの繪」
...それだけ之を潜る術も進歩し...
丘浅次郎 「人類の将来」
...それで潜水艦が或る深さ以上潜ると...
中谷宇吉郎 「地球の円い話」
...最後の息を八分位静かに呼き出したところでぐつと潜る...
中谷宇吉郎 「真夏の日本海」
...下へ潜ることも出来ず...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...生か死か――水を潜る三人「僕が行って見て来ようか」健一はもう潜る仕度を始めました...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...それでは潜るぞ」水の選手翠川健一は...
野村胡堂 「水中の宮殿」
...先を潜るようにいろいろの事に気が付きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...平次の袖の下を潜るやうに先へ立塞がつて大手を擴げます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...外に入るところはないから――」「突き當りの枳殼垣(からたちがき)は潜るか越すか出來ないものかな」「潜るやうな穴はない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あれだけ多勢で見張つて居ちや潜る工夫はありませんよ」「――」錢形平次もハタと當惑した樣子です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...引窓から入ることも欄間(らんま)から潜るのも何んでもない藝當だ」「成程ね」「その疑ひが燕女の方に向くのを見て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...海女(あま)のように川を潜る」「ところで徳三郎はどうなりましょう」「兄を殺したも同様さ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...これを「潜る」という語を聯想して「くぐ」と読んでおりますが...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...門の扉を潜ると百日紅の繁茂した林の下を脱けて明るい築山へ登り...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...下るにしたがって雪はぐんぐん潜る度を増して...
松濤明 「春の遠山入り」
...何んの相談もなく続いて塩野も潜ると...
横光利一 「旅愁」
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