...塩せんべいと餡パンとを...
芥川龍之介 「水の三日」
...餡(あん)パンをのせたように...
海野十三 「怪塔王」
...ちょうど子供が餡(あん)で口の端(はた)をよごしたような風に...
谷崎潤一郎 「細雪」
...自分の口で喰いちぎった餡ころ餅だの...
谷崎潤一郎 「少年」
...餡と一緒にお白粉(しろい)までも洗い落して了ったと見え...
谷崎潤一郎 「少年」
...喰いかけの餡ころだの...
谷崎潤一郎 「少年」
...餡(あんこ)を嘗(な)めているような気がした...
中島敦 「環礁」
...その中から苦(にが)い餡(あん)が卒然として味覚を冒(おか)して来た...
夏目漱石 「坑夫」
...そっと餡転餅屋(あんころもちや)に似た差掛の奥を覗(のぞ)いて見ると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...焼(や)きたてのほかほかの大餡巻(おおあんまき)をつくってあらわれました...
新美南吉 「牛をつないだ椿の木」
...我邦(わがくに)の菓子は餡(あん)と砂糖(さとう)の味だけですから形こそ変っていますけれども味は千変一律(せんぺんいちりつ)です...
村井弦斎 「食道楽」
...チョコレートのホンザーはチョコレート一斤に砂糖を九十目水を大匙五杯入れて四十分間弱い火で煮ますが水の中へ滴(た)らしてみて餡のように固まるのが度合(どあい)です...
村井弦斎 「食道楽」
...その中(うち)に下女が豆腐を買い来りければ妻君は餡かけ豆腐を拵える...
村井弦斎 「食道楽」
...四角に切(きっ)た豆腐の真中(まんなか)を匙(さじ)の先でくり抜いてその中へ玉子の黄身のザット湯煮(ゆで)たのを落してそれをそうっと沸湯(にえゆ)で湯煮て別に葛(くず)の餡を拵えて掛けるのだが今日のは豆腐も柔(やわらか)に煮えているし餡の味も佳(よ)い...
村井弦斎 「食道楽」
...梅干の餡は梅干の酸味(すみ)をよく煮出(にだ)してその汁(つゆ)へ少しお酒を加えて葛(くず)を溶き込んでドロドロにしたのです...
村井弦斎 「食道楽」
...小豆餡(あずきあん)の饅頭(まんじゅう)というような念の入った品がわりだけをケンズイというのは...
柳田国男 「母の手毬歌」
...餡(あん)をつつんだ餅に黄粉(きなこ)をまぶしたものであった...
柳田国男 「母の手毬歌」
...そこへ餡パンを啣えた宿の小さな子供が出て来て...
横光利一 「旅愁」
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