...負けぬ気の強い餓鬼大将だった...
芥川龍之介 「追憶」
...それは僕の少年時代に或餓鬼大将にいじめられ...
芥川龍之介 「年末の一日」
...御自分が餓鬼大将になって能く戦争ごっこをして遊ばれたものだが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...外の餓鬼大将(がきだいしょう)が俄(にわか)にしおしおして了うのだった...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...六歳の時にはもう近所の子供たちの餓鬼大将で...
太宰治 「新釈諸国噺」
...兎に角片羽(かたわ)になる前の織部正は我武者羅(がむしゃら)な餓鬼大将のような性質で...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼は初めから悪ふざけの気分で自分が餓鬼大将になり...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...荘田がゐなくなつてから一人天下になつた私はみんなの従順なのをいいことにしてかなり暴威をふるつたもののその年ごろの餓鬼大将としては最も訳のわかつたはうであつたと自らゆるしてゐる...
中勘助 「銀の匙」
...平生立派に一方の餓鬼大将になり愛嬌者になつてる者でも教壇に立つて四方八方から顔を見られると頬がつれ舌がもつれてなんにもいへなくなつてしまふ...
中勘助 「銀の匙」
...そうしてこれからこの餓鬼大将(がきだいしょう)であった兄と不愉快な言葉を交換して...
夏目漱石 「行人」
...餓鬼大将(がきだいしょう)のために頸筋(くびすじ)を捉(つら)まえられて...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...いきなり子供達のところへ来て餓鬼大将に渡りをつけた――」「まわりッくどいな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その悪戯者の中では山田耕筰さんなんかが餓鬼大将だったんです...
三浦環 「お蝶夫人」
...男の生徒の餓鬼大将になって...
三浦環 「お蝶夫人」
...子供たちは私を珍しがっていろいろと海辺の話を聞きたがったがそれにも飽きると餓鬼大将の金ちゃんを真先に清ちゃんまでも口を揃えて...
水上滝太郎 「山の手の子」
...餓鬼大将になるのが好きだったのに...
柳田国男 「故郷七十年」
...是れ彼れが一派の餓鬼大将(請(こ)ふ語の不敬を許せ...
山路愛山 「明治文学史」
...尾張(おわり)の中村(なかむら)で村の餓鬼大将(がきだいしょう)だった時代のような言葉づかいを...
吉川英治 「神州天馬侠」
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