...虞舜(ぐしゆん)の孳孳(じじ)として善を爲し、大禹(う)の日に孜孜せんことを思ひ、成湯(せいたう)の苟(まこと)に日に新にせる、文王の遑(いとま)あき暇(いとま)あらざる、周(しう)公の坐(ざ)して以て旦(たん)を待(ま)つ、孔子の憤(いきどほ)りを發して食を忘るゝ如きは、皆是なり...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...皆是(これ)剣道の師の命令に叛(そむ)き...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...皆是れ我有(もの)なりその中の衆生は...
高神覚昇 「般若心経講義」
...皆是れ戀の業(わざ)なりとは...
高山樗牛 「瀧口入道」
...即ち第十二條に國司國造、勿斂百姓、國非二君、民無兩主、率土兆民、以王爲主、所任官司、皆是王臣、何敢與公、賦斂百姓、とあるが、これは當時の如き氏族制度時代に於て、即ち各氏族が公民(おほみたから)の外に多くの部曲民を私有して居つた際に、斯の如き憲法に據つて、官司は皆王臣、人民は皆王の人民と謂ふ主義を發表したのは、非常に進歩した考と謂はなければならぬ...
内藤湖南 「聖徳太子」
...山間のもの凡て皆是れなり...
長塚節 「草津行」
...皆是れ一場の空論のみ...
福沢諭吉 「帝室論」
...皆是人の耳目鼻口に慣るゝと慣れざるとに由て然るのみ...
福澤諭吉 「肉食之説」
...世間の所謂(いわゆる)家庭教育というものは皆是ではないか...
二葉亭四迷 「平凡」
...過去未來のものでも皆是を知り得て所謂一切智を成就する...
松本文三郎 「印度の聖人」
...これは両説皆是(ぜ)であるかも知れない...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...故皆是原書之旧...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...論理を守るものと、論理を守らざるものと、皆是なり、皆非なりといひてはおそらくは批評にはなるべからず...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...これに對して皆是皆非なりとのみいひて...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...われは敢て衆理想皆是なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...衆理想皆是皆非なりといひき...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...それ等はすべて皆是からの問題である故に...
柳田國男 「兒童語彙解説」
...皆是れ前例なく先蹤(せんしよう)なく...
山路愛山 「明治文学史」
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