...遂に飾りものに終ったらしい...
海野十三 「空襲下の日本」
...花瓶自身が飾りものです...
海野十三 「少年探偵長」
...女のものに似合はしいいゝ柄の飾りものである...
鈴木三重吉 「桑の実」
...それが樅(もみ)の枝々につるしたいろいろの飾りものに映ってきらめいている...
寺田寅彦 「詩と官能」
...まず私の贋の飾りものを打ち毀さなければならない...
外村繁 「澪標」
...「あの馬車はただの飾りもので...
豊島与志雄 「金の目銀の目」
...ひとつの飾りもの...
蜷川新 「天皇」
...この井戸がよく飾りものに用いられたが...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...仕着せ、まきもの、配りもの、飾りもの、ありきたりな凝(こり)ようではなかった...
長谷川時雨 「お墓のすげかえ」
...おしょさんの家の箪笥(たんす)の上の飾りものの数は言いつくせない...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...川上の旧門弟とは、貞奴がたてた川上の銅像や、郷里の墓所のことなどから、心持ちの解けあわない事があって出演しなかったが(彼らは川上の望んでいた芝高輪(たかなわ)泉岳寺の四十七士の墓所の下へ別に師の墓を建て、東京における新派劇団からの葬式を営んだ)幸いに伊井、河合、喜多村の新派の頭立(かしらだ)った人が応援して、諸方からの花輪、飾りもの、造りもの、積(つみ)ものなどによって賑(にぎ)わしく、貞奴の部屋や、芝居の廊下はお浚(さら)い気分、祭礼(おまつり)気分のように盛んな飾りつけであった...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...水着などはたゞ眺めるだけの飾りものとして送つたのですが...
牧野信一 「〔婦人手紙範例文〕」
...これはまア斯うして飾りものにでもして置くとしようや...
牧野信一 「籔のほとり」
...飾りものもいたしましたが...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...お恭ちゃんをよこしてくれた娘さんのみやげ)女の子が彫った小箱(それにはそちらへ送る本にはるペイパアが入っている)朝鮮の飾りもの(栄さん稲ちゃん)そこへこの堆朱も参加して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...何だか光線の工合であかい碼瑙の円い珠のような飾りもので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この日正月神の年棚(としだな)の飾りものを...
柳田国男 「年中行事覚書」
...――三法師君を飾りものに抱いて...
吉川英治 「新書太閤記」
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