...頭の中で敍述するのは創造するのだから飽きないけれども...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...嬢には紫のお被布を拵(こしら)えてあげようと思ってさ」「母様はチクチクが好きなの?」「そうとも思わないけれどね」「だって……母様は飽きないの?」「ああ...
竹久夢二 「少年・春」
...そのときどきの添景人物とともに見飽きない効果と触(タッチ)を出していた...
谷譲次 「踊る地平線」
...そりゃ『飽きない』って云ってしまえばいいんだけれど...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...彼はその笑いをいつ迄眺めても飽きない気がしたのみならず...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...あらゆるレビューのうちで何遍繰返し繰返し観ても飽きない...
寺田寅彦 「マーカス・ショーとレビュー式教育」
...この種の変人を目近に観察したがっていたし――(彼は人間をいくら観察しても飽きない好奇心をもっていた)――パリーに関する彼の印象を知りたがっていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...随分見飽きないほどに美しい事がある...
永井荷風 「銀座」
...比較的飽きない温泉である...
萩原朔太郎 「石段上りの街」
...よく飽きないものだと思われるほど...
久生十蘭 「キャラコさん」
...まるで宝の魔法箱でも眺めるように飽きないのだから...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...相当の永い期間にわたって飽きないで作り出して行く作者がこれほどたくさん生きている現象は...
三好十郎 「恐怖の季節」
...それにはよっぽど長持のする飽きない材料を選ばないと...
柳田国男 「木綿以前の事」
...又は内面的に充実され得る最も理想的な表現形式である……すなわち何回繰返されても飽きないものである事が...
夢野久作 「能とは何か」
...石に見入つて飽きない態である...
吉川英治 「折々の記」
...『よく飽きないものだな』折には...
吉川英治 「人間山水図巻」
...飽きない理由は、初めから少しも功名心だとか、競争心だとか、そんな興奮は持たないからであった...
吉川英治 「旗岡巡査」
...こうして坐っていた限(き)り」「よく飽きないなあ」「体は動かさないでも...
吉川英治 「宮本武蔵」
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