...で我々は飢えた胃袋と疲れた身体とを持ちあぐみながら...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...渠(かれ)飢えたり矣...
泉鏡花 「海異記」
...それは飢えたるライオンの前に兎を放つに等しい結果となる...
海野十三 「軍用鼠」
...辻川博士は飢えたる狼のように...
海野十三 「地球盗難」
...おれの希望の青空に昇るのは工場の烟突と凍え飢えた野良にかがやく太陽だ(獄中から大沼渉宛書簡一九三一年二月四日付 『陀田勘助詩集』を底本)...
陀田勘助 「おれの飛行船」
...あの塀の上に寝ている飢えたトルコ人を助けてやり給え...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...飢えたすべての官能で輝いた光をむさぼり食った……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それら青年らのうちの飢えたる者と彼とを和解させる助けにはならなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...飢えた者にパンを持っていってやり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...餌物(えもの)をさがす飢えたる貪欲(どんよく)...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...イエズスは飢えた時に...
永井隆 「この子を残して」
...血に飢えたナイフが臨んで居ります...
野村胡堂 「古城の真昼」
...それは思いきや子爵玉置道高の血に飢えた恐ろしい姿だったのです...
野村胡堂 「古城の真昼」
...飢えた小売り商人が大福餅(もち)や巴(ともえ)焼きなどを...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...不具(かたわ)にまで傷づけられた民族の誇りと声なき無数の苦悩を載せる故国の土地!そのお前の土を飢えたお前の子らが若い屈辱と忿懣をこめて嚥み下(くだ)すとき――お前の暖い胸から無理強ひにもぎ取られたお前の子らがうなだれ...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...肋骨が一本々々めりこんで行ったのだ!)飢えた昔のアヂトを夢みながらむしょうに友がなつかしくなった太陽!―――赤い自画像の中に写しとった歓呼する焔は世界の乾板の上に出没する友の肖像を灼きつけたおゝ...
槇村浩 「青春」
...飢えた蒙昧人はこれほどの骨折りに対する何らかの報酬を手に入れることを望み得なかったのである1)...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
......
山之口貘 「山之口貘詩集」
便利!手書き漢字入力検索