...飢えたる野良犬(のらいぬ)であったかも知れない...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
......
陀田勘助 「断片」
...飢えた腹を抱えて裏店の狭い自分の宅に帰って来た...
田山花袋 「トコヨゴヨミ」
...それで彼女は飢えたる者の執念をもってそれにすがりついた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...飢えたる時に待つことができるか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...飢えた者にパンを持っていってやり...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...いかに飢えたりとも...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは思いきや子爵玉置道高の血に飢えた恐ろしい姿だったのです...
野村胡堂 「古城の真昼」
...まるで飢えた犬が戯れながら...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...我々は飢えた狼だ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...山田先生一家は快く私を受け入れてもとの女中部屋の三畳の部屋をあてがってくださりお子さんのめんどうを見たり家事の手伝い、使い走りにしばらく過した後でその頃先生が講師をなすっていた夜間の私立大学の文科の聴講生に編入してもらって勉強できるようになりました、後から思うと、当時人手の不足した頃でそれまで使っていた女中が居なくなりちょうど私がそこへ来て、女中代りに使われたわけですけど若い田舎者の私は朝から晩までコキ使われても、苦になりません何よりも、夜だけでも勉強が出来るのです時々は先生の助手としてカバンを持って教室や講演会へお伴をしたり先生の書斉で原稿の清書をさせられたりするのもおそれ多いような、誇らしいような、気がしますただ幸福で、ワクワクと夢中になって働らき、本を読み、飢えたように、物を見つめ先生の言葉に聞き入りました、どんな物を見ても、言葉を聞いても私には、すべて光りが強過ぎて理解することはできませんでした、理解しないままに、のみこんだのです、とにかく私はガツガツとただガツガツと、それがなんだか自分では知らないで尊敬する先生の言葉をのみこみました...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...今日は飢えた一日だった...
山本周五郎 「青べか日記」
...喰い飢えた東京人...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...飢えたる亀田の家族や...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...その野性と飢えたる目に...
吉川英治 「私本太平記」
...飢えたるものには...
吉川英治 「新書太閤記」
...……この飢えた気持は...
吉川英治 「親鸞」
...つまり“飢えた千鳥”だったのだと...
吉川英治 「随筆 新平家」
便利!手書き漢字入力検索