...血に飢えた声を響かせて...
芥川龍之介 「偸盗」
...例えば私が飢えた人を愛して...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...恋愛が生命を生んでゐる間、愛情の欠乏の為めに子供が棄てられたり、飢えたり、餓死したりすることはない...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...飢えた鸚鵡は、それを見るより早く嘴を開いて肉片にとびついた...
海野十三 「十八時の音楽浴」
...あの塀の上に寝ている飢えたトルコ人を助けてやり給え...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
......
鶴彬 「鶴彬全川柳」
...ただ飢えたる者があるばかりだ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...飢えたすべての官能で輝いた光をむさぼり食った……...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...轡(くつわ)をつけたまま蕁麻(いらくさ)を食ってる飢えたやせ馬がそれにつけられていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...飢えたような相手の眼に...
夏目漱石 「道草」
...虚妄の狼の飢えた眼に映る幻にすぎまい...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...飢えたようなごろごろいう叫び声が次第にほとんどただ一つの叫びとなっていった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...飢えた狼に向かって命乞いをするよりももっと無駄なことなのだが...
平林初之輔 「或る探訪記者の話」
...不具(かたわ)にまで傷づけられた民族の誇りと声なき無数の苦悩を載せる故国の土地!そのお前の土を飢えたお前の子らが若い屈辱と忿懣をこめて嚥み下(くだ)すとき――お前の暖い胸から無理強ひにもぎ取られたお前の子らがうなだれ...
槇村浩 「間島パルチザンの歌」
...「社会のなかに多数の飢えたものがいる...
三好十郎 「抵抗のよりどころ」
...無数の飢えたる眼の前を後から後から通って行くのであった...
吉川英治 「三国志」
...飢えた猛禽は、折(おり)からよき餌食(えじき)と、三人の荒武者(あらむしゃ)の肉(にく)をさき、血(ち)をすすって、樺(かば)の林からぬけあがった...
吉川英治 「神州天馬侠」
...飢えた狼(おおかみ)が...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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