...おい青島……それをそっちにやってくれ……おいみんな手伝えな……一時間の後には俺たちはしこたまご馳走(ちそう)が食える身分になるんだ...
有島武郎 「ドモ又の死」
...「それでもう食えるのかい?」握り飯をひとつ少年に渡しながら...
梅崎春生 「幻化」
...食えるものかしらん」誰もそれについて...
海野十三 「宇宙戦隊」
...その辺では立派な夕飯が食えるんだ...
大杉栄 「日本脱出記」
...十五銭也でめしが食える...
高見順 「如何なる星の下に」
...「あの牛蒡(ごぼう)は食える」とか「あのこんにゃくはいい」とか言う...
中谷宇吉郎 「面白味」
...大抵のものは食える...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...どこに行ったら平和に飯が食えるのだ...
林芙美子 「新版 放浪記」
...こうも山ほど食えるかと涙のでるほどよろこんでいると...
久生十蘭 「重吉漂流紀聞」
...いくらでも食える...
古川緑波 「下司味礼讃」
...五分許(ばかり)の林檎様のもので黄熟すると食えるのである...
牧野富太郎 「植物記」
...これは必ずしも食えるものを掻(かき)集めるというだけでなく...
柳田国男 「年中行事覚書」
...満足に食える家はないけれど...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...だがこれからは木の芽も食える、草も食える...
吉川英治 「私本太平記」
...食える物はなんでも食べたにちがいない...
吉川英治 「随筆 新平家」
...所詮、この世というものは、学識ある者も、教養のない者も、食える者も、食えない者も、一様に皆つづまるところ餓鬼(がき)の寄合いか...
吉川英治 「茶漬三略」
...「立身しても、やっと百石、百石とっても、食えるだけだ...
吉川英治 「松のや露八」
...自堕落(じだらく)にて食えるのであった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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