...中に水に臨んだ一小廬(しょうろ)を湖月亭(こげつてい)という...
伊藤左千夫 「春の潮」
...午後五時から烏森の湖月であると云ふ日の晝過ぎであつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...渠は自分が幹事の忘年會が湖月で多くの藝者などをまじへて賑やかに飮んでゐるありさまを想像しながら...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...烏森の湖月にひらかれた憲政本党の代議士懇親会で歓交の座上演説に立ちながら...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...『万葉集』『湖月抄』の御講義を聴講にいっておりました...
長谷川時雨 「大塚楠緒子」
...親に内密で買った湖月抄の第二巻門石の巻の一綴りに...
長谷川時雨 「紫式部」
...平常(つね)の部屋(へや)に倚(よ)りかゝる文机(ふづくゑ)の湖月抄(こげつせう)こてふの卷(まき)の果敢(はか)なく覺(さ)めて又(また)思(おも)ひそふ一睡(いつすゐ)の夢(ゆめ)夕日(ゆふひ)かたぶく窓(まど)の簾(すだれ)風(かぜ)にあほれる音(おと)も淋(さび)し...
樋口一葉 「別れ霜」
...本箱から湖月抄を取り出して...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...法諡を寿山院湖月貞輝大姉と云ふ...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...戒名は寿山院湖月貞輝大姉である...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...北村季吟などが作つた「湖月抄」とか...
森鴎外 「假名遣意見」
...湖月(こげつ)に寄って涼んで来ます...
森鴎外 「渋江抽斎」
...湖月で飲食(のみくい)した...
森鴎外 「渋江抽斎」
...偕行社、富士見軒、八百勘、湖月、帝国ホテル、精養軒抔といふ所である...
森鴎外 「追儺」
...湖月に宴会があって行って見ると...
森鴎外 「百物語」
...湖月亭の大人に添削をして頂くようにさえなった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...湖月亭の大人から音信のあったことを云いだされた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...……これはわたくしが湖月亭の大人の「山の井」をまねてたわむれに「桃の井」とよんでいますが...
山本周五郎 「日本婦道記」
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