...楊次公はそれに飛び乗るが早いか...
薄田泣菫 「石を愛するもの」
...その間に令嬢はまた椅子の上に飛び乗ると...
ツルゲーネフ 神西清訳 「はつ恋」
...ムシュー・ガベルが馬上の召使の背後にひらりと飛び乗ると...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...全く顧慮なしにいつでも来かかった最初の電車に飛び乗る人にとっては...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...翌日の午後彼が大学正門を出て大急ぎで円タクに飛び乗ると...
寺田寅彦 「野球時代」
...この電車へ、飛びのりするのが、生徒の楽しみであるが、次々に、飛び乗るので、踏台へばかり気をつけて、電柱の方を見ないで、電車につかまりながら、走っていると――どかん、真正面から、胸を、電柱へぶちつけた...
直木三十五 「死までを語る」
...以前の早舟に飛び乗ると...
中里介山 「大菩薩峠」
...飛び乗るように、「早く早く」と急かせると、私とボーイだけ乗っけたエレベーターは、七階へ――六階へ――勢いよく降りましたが、丁度それは五階と六階の間に来た頃、何うした事か、ピタリと停まってしまいました...
野村胡堂 「新奇談クラブ」
...発車間際に車に飛び乗るなり...
久生十蘭 「悪の花束」
...ヒラリとその背中に飛び乗るが早いか...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...――ビツコ馬に飛び乗ると...
牧野信一 「月あかり」
...」武一も追ひついて来て八重の馬車に飛び乗ると...
牧野信一 「南風譜」
...」それなり彼は路傍にあったベンチの上に飛び乗ると...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...後(のち)おいおいに相手を馬にして飛び乗る挙動の方へ移って来たのではないかとも思う...
柳田国男 「こども風土記」
...抜刀の一隊は自動車に飛び乗ると...
横光利一 「上海」
...自分もそれへヒラリと飛び乗ると...
吉川英治 「江戸三国志」
...飛び乗るが早いか...
吉川英治 「三国志」
...周瑜は、からくも馬を拾って、飛び乗るや否、門外へ逃げ出したが、一閃(せん)の矢うなりが、彼を追うかと見るまに、グサと左の肩に立った...
吉川英治 「三国志」
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