...そうした颯爽とした流れに対して...
高見順 「如何なる星の下に」
...感じが出ないわ」颯爽とこう答えた...
高見順 「如何なる星の下に」
...あんまり颯爽と歩いてゐるので...
太宰治 「青森」
...深山の鷹が颯爽と戰(をのゝ)く鳩を打つ如し...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...颯爽として今までの醉つた樣子などは拭つたやうになくなつて居ります...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いまや颯爽と肥桶運搬トラツクに跳び乘り...
長谷川時雨 「夏の夜」
...その橋の上で颯爽と風に頭髪を飜へしながら自転車でやつて来る若い健康さうな女を視た...
原民喜 「火の唇」
...むしろ颯爽としたやうな顏つきをしていらつしやる...
堀辰雄 「「神々のへど」」
...その栄ある颯爽としたブリヽアント・チヤンピオンの姿は...
牧野信一 「バラルダ物語」
...颯爽とトンネルへ入っていった自分の列車がひとたびそのトンネルを出てみたら...
正岡容 「寄席」
...そこから廊下を吹きぬける風がいかにも颯爽としているので...
「一本の花」
...それならば爪先をそろえて颯爽と...
宮本百合子 「現代文学の広場」
...颯爽とした凄しさがあった...
横光利一 「旅愁」
...朝陽を浴びて颯爽と...
吉川英治 「三国志」
...颯爽と往来するのを見て...
吉川英治 「三国志」
...従って、一般民衆の概念からいえば、宮本武蔵も岩見重太郎も変るところのない同一人物なのだ、塚原卜伝も荒木又右衛門も同じ時代の人間に考えられ、服装、習俗、またその社会は、漠然と江戸中期になっていて、過去の民衆の好みどおり、男が美しくて、強くて、颯爽としていて、鎖帷子(くさりかたびら)に黒羽二重(くろはぶたえ)、切下げ髪という拵(こしら)えに出来あがっている...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
...だが、ここに葉子が、暴風雨(あらし)を伴奏にして、颯爽と、現実の舞台へ、登場しようとしている...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...夏の風は颯爽と訪れて来る...
蘭郁二郎 「鱗粉」
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