...)風通しのいゝ室(へや)で...
芥川龍之介 「酒虫」
...我々が往来を歩いていて通り過ぎた、明るく、風通しがよく、そして涼しい一軒の茶店のことを書き留める...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...風通しは宜(よ)うございますが...
泉鏡花 「活人形」
...すうっと胸が風通しよくなったようだっけ...
犬田卯 「瘤」
...そこは広い風通しのよい場所で小さな泉と清水の水溜りがあり...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...四五人の人間がそこらに坐(すわ)ったり腰掛けたりしている風通しの悪い室内が汗臭くいきれていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...或る晩則重が夫人と共に風通しのよい縁先にくつろぎながら酒を飲んでいると...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...風通しのよい十畳で話した...
田山花袋 「田舎教師」
...南と西北とがあいているので風通しがいい...
田山花袋 「田舎教師」
...清三は午後は二階の風通しのいいところでよく昼寝をした...
田山花袋 「田舎教師」
...そして二人は風通しのいゝ二階の一室へ通された...
徳田秋聲 「歯痛」
...風通しを悪くすると...
豊島与志雄 「男ぎらい」
...種彦はわが家に帰るが否や風通しのいい二階の窓際に肱枕(ひじまくら)してなおさまざまに今日の騒ぎを噂(うわさ)する門人たちの話を聞いていたが...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...風通しのよい場処へお置きなさいまし...
長谷川時雨 「源泉小学校」
...大きくなってからも、両親が蔵の縁の下に、金を埋てあるのを、いつの間にか虎太郎五十両拝借と書いた、附木(つけぎ)一枚を手形がわりにして持っていったりしたことを、風通しのよい、青い林檎(りんご)の実ったのが目のさきにある奥二階の明り窓のきわで、小粒(こつぶ)や二朱金(にしゅきん)を金盥(かなだらい)で洗ったり、糠(ぬか)袋のような小さい麻の袋に入れかえるとき、そばにかしこまっているアンポンタンに、「いたずらもせぬような男の子はだめだ...
長谷川時雨 「西川小りん」
...私は風通しのある二階の一部屋に出され...
宮本百合子 「芸術が必要とする科学」
...田舎の心の窓の風通しのよいことである...
柳田国男 「雪国の春」
...明るく風通しよく...
吉川英治 「新書太閤記」
便利!手書き漢字入力検索