...日当りもいいし、風通しもいいし、新しくて綺麗だし、なかなか下六番町の僕の家などの追いつくものでない...
大杉栄 「獄中消息」
...この涼しく風通しのよい部屋でたのしい幾夜かをすごした...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...風通しの惡い奧村の座敷で増田と三藏とは毎日只ごろ/\して日を暮してゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...奥の風通しの好(い)い二階であつた...
田山花袋 「父の墓」
...南国の真夏の暑い真盛りに庭に面した風通しのいい座敷で背中の風をよけて母にすえてもらった日の記憶がある...
寺田寅彦 「自由画稿」
...学芸にたずさわる団体は時々何かしらかなり根本的な革新を企てて風通しをよくし...
寺田寅彦 「二科展院展急行瞥見記」
...「風流」は心の風通しのよい自由さを意味する言葉で...
寺田寅彦 「涼味数題」
...風通しのいい座敷の方で...
徳田秋声 「あらくれ」
...大抵の人は風通しの好さそうな場所を択んで...
徳田秋声 「あらくれ」
...笹村も風通しのいい窓に腰かけて...
徳田秋声 「黴」
...風通しのよい窓の側に取り出した一閑張りの広い机のうえに寝かされてあった...
徳田秋声 「黴」
...ただきわめて風通しがよかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私自身はどうしてこう風通しが悪いのか...
豊島与志雄 「聖女人像」
...実に風通しが悪かった...
豊島与志雄 「聖女人像」
...地勢東北は神社の森かげとなりまづ西南向に相(あい)見え候間古家建直しの折西日さへよけるようにすれば風通しも宜(よ)かるべくまさか田福(でんぷく)が「わが宿は下手(へた)のたてたる暑(あつさ)かな」の苦しみもなかるべくと存じ候...
永井荷風 「雨瀟瀟」
...風通しが悪いからだろうというのが本(もと)で...
夏目漱石 「道草」
...風通しのいい、簡便な垣である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...風通しがよくなって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
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