...風通しの好い裏座敷で...
芥川龍之介 「妖婆」
...日当りもいいし、風通しもいいし、新しくて綺麗だし、なかなか下六番町の僕の家などの追いつくものでない...
大杉栄 「獄中消息」
...大きな隙間さえあり夜は風通しが良かった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...これは旅の神をもてなすに適し、そこで女神が裳裾(もすそ)を引きずることもありうる、風通しのよい、壁塗りされていない小舎であった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...四五人の人間がそこらに坐(すわ)ったり腰掛けたりしている風通しの悪い室内が汗臭くいきれていたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...それが今では風通しの悪い室内に籠(こも)ってしまっているのです...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...なんせ風通しの悪い上にお腹にいろいろなもん詰めてなさるよって...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...どうせ狭い暑い家(うち)に寝てるよりは学校の風通しのよい宿直室のほうがいいと思って...
田山花袋 「田舎教師」
...清三は午後は二階の風通しのいいところでよく昼寝をした...
田山花袋 「田舎教師」
...笹村も風通しのいい窓に腰かけて...
徳田秋声 「黴」
...風通しのよい窓の側に取り出した一閑張りの広い机のうえに寝かされてあった...
徳田秋声 「黴」
...そして二人は風通しのいゝ二階の一室へ通された...
徳田秋聲 「歯痛」
...その代り、風通しも、日の通りも、ずっとよくなります...
豊島与志雄 「古木」
...風通しがよくなって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...大きくなってからも、両親が蔵の縁の下に、金を埋てあるのを、いつの間にか虎太郎五十両拝借と書いた、附木(つけぎ)一枚を手形がわりにして持っていったりしたことを、風通しのよい、青い林檎(りんご)の実ったのが目のさきにある奥二階の明り窓のきわで、小粒(こつぶ)や二朱金(にしゅきん)を金盥(かなだらい)で洗ったり、糠(ぬか)袋のような小さい麻の袋に入れかえるとき、そばにかしこまっているアンポンタンに、「いたずらもせぬような男の子はだめだ...
長谷川時雨 「西川小りん」
...防空壕の風通しのいいところへ太いだいこんを投げだしてアナーキーな恰好で眠っていると...
久生十蘭 「だいこん」
...あんまり風通しのいい方でもないが...
堀辰雄 「日時計の天使」
...明るくて風通しの良い家だ...
山本周五郎 「青べか日記」
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