...ただ国民の道徳的風儀の一点においては遺憾の点がはなはだ多かったところからして...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...学問が進めば自覚が起り、従って自分の分際(ぶんさい)も分り、職業上の解釈も付いて来るから、彼等は喜んで祖先伝来の田畑を耕すに至るのみならず、風儀も改善され、農事上の改良も行われて来る...
大隈重信 「夫婦共稼ぎと女子の学問」
...其の結果として裏面の風儀が次第に乱れるは止むを得ぬ...
丘浅次郎 「人類の将来」
...……この土地の風儀の悪さについては色々話もあるが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...風儀は決して悪くない...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...風儀や料理にかけては欠点がなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...「奥の風儀を乱して――貴公は...
直木三十五 「南国太平記」
...その風儀の維持のために...
中里介山 「大菩薩峠」
...とにかくよほど予備門などにおったわれわれ時代の書生の風儀(ふうぎ)は乱暴でありました...
夏目漱石 「模倣と独立」
...おたがいに顔が知れずにすむところから真暗三宝(まっくらさんぽう)に乳くりあうという風儀の悪いお祭なんです...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...あの男に化せられて学生の風儀が大層好くなったから教師もそれを愛してお情けに卒業させたのだろう」妹「お情けの卒業は少し困りますね」第三十六 心の礼兄はここに至りて大原の事を弁護せねばならぬ場合となれり「お情けの卒業はありがたくもないが...
村井弦斎 「食道楽」
...更に進んでは法王を頭にいただくキリスト教国民の風儀が異教徒のそれにまさるとも劣らないほど残忍酷薄であることに対する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼らの風儀は我々の風儀より優れてはいない」というならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...風儀は必ずしもこれに因(よ)って乱れはしなかった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...やっぱり風儀は悪くならずにいなかったろう...
柳田国男 「木綿以前の事」
...風儀を乱すことが甚しいので...
夢野久作 「少女地獄」
...とても藩中の風儀が悪くなったような気がします...
吉川英治 「三国志」
...姦淫(かんいん)売色(ばいしょく)のみだらな風儀やら...
吉川英治 「新書太閤記」
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