...北海道のをんなの風儀が亂れるのだと憤慨もしかねなかつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...而(しか)して家庭の風儀は社会の風儀の泉源(せんげん)であって...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...風儀は決して悪くない...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...風儀の問題のようですな...
豊島与志雄 「塩花」
...その結果多少男子同士の風儀が乱れていた...
豊島与志雄 「道連」
...風儀を乱すものがあるように聞えて甚だ聞苦(ききぐる)しい...
中里介山 「大菩薩峠」
...わたしたちが身ぶるいするほどのいやな風儀の谷であっても...
中里介山 「大菩薩峠」
...おたがいに顔が知れずにすむところから真暗三宝(まっくらさんぽう)に乳くりあうという風儀の悪いお祭なんです...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...この辺は風儀(ふうぎ)の悪いところで...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...かけかまいのない風儀とを持った...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...あの男に化せられて学生の風儀が大層好くなったから教師もそれを愛してお情けに卒業させたのだろう」妹「お情けの卒業は少し困りますね」第三十六 心の礼兄はここに至りて大原の事を弁護せねばならぬ場合となれり「お情けの卒業はありがたくもないが...
村井弦斎 「食道楽」
...風儀の好さそうな家を択んで仕えようとした五百(いお)なぞには...
森鴎外 「渋江抽斎」
...東京のような風儀の好くない土地にいて...
森鴎外 「蛇」
...そのために風儀は腐敗し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...彼らの風儀は我々の風儀より優れてはいない」というならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...やっぱり風儀は悪くならずにいなかったろう...
柳田国男 「木綿以前の事」
...悪い風儀と名づけられるものがそのかわりに起こった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...あやしげな女の袖を引く世であるから街道の風儀や国々の府の猥雑放縦(わいざつほうじゅう)な有様も思いやるに余りがある...
吉川英治 「源頼朝」
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