...而(しか)して家庭の風儀は社会の風儀の泉源(せんげん)であって...
大隈重信 「国民教育の複本位」
...其の結果として裏面の風儀が次第に乱れるは止むを得ぬ...
丘浅次郎 「人類の将来」
...その時分(じぶん)は生徒の風儀はそれはずいぶんひどかったものですよ...
田山花袋 「田舎教師」
...あそこは風儀が悪いところですからなア」「ずいぶんおもしろいんですッて……清三君一人でいると...
田山花袋 「田舎教師」
...エロティシズムは明らかに風俗(社会的リアリティー・社会道徳―風儀)とコントラストをなすもので...
戸坂潤 「思想としての文学」
...風儀の悪い下賤(げせん)な階級のことどもだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...わたしたちが身ぶるいするほどのいやな風儀の谷であっても...
中里介山 「大菩薩峠」
...とにかくよほど予備門などにおったわれわれ時代の書生の風儀(ふうぎ)は乱暴でありました...
夏目漱石 「模倣と独立」
...この辺は風儀(ふうぎ)の悪いところで...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...ザレウコスはロクリ人の腐敗した風儀をため直した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...我々の風儀はきわめて腐敗し...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...更に進んでは法王を頭にいただくキリスト教国民の風儀が異教徒のそれにまさるとも劣らないほど残忍酷薄であることに対する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...風儀は必ずしもこれに因(よ)って乱れはしなかった...
柳田国男 「木綿以前の事」
...上中下各階級の人々は互にその同階級の人々と風儀を紊(みだ)し合っている...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...「何んでもあなたはそういう風儀に...
横光利一 「旅愁」
...およそ今日の、そんな風儀こそ、六波羅の狭量がそそる放免(ほうめん)(密偵)根性と申すもので、卑(いや)しむべきおせッかいであるまいか...
吉川英治 「私本太平記」
...風儀(ふうぎ)の悪い方だが...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
...一般の通念にある風儀道徳とか...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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