...ただ国民の道徳的風儀の一点においては遺憾の点がはなはだ多かったところからして...
井上哲次郎 「明治哲学界の回顧」
...家中(かちゆう)の風儀が悪くなるからといふので...
薄田泣菫 「茶話」
...その時分(じぶん)は生徒の風儀はそれはずいぶんひどかったものですよ...
田山花袋 「田舎教師」
...……この土地の風儀の悪さについては色々話もあるが...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「犬を連れた奥さん」
...エロティシズムは明らかに風俗(社会的リアリティー・社会道徳―風儀)とコントラストをなすもので...
戸坂潤 「思想としての文学」
...風儀や料理にかけては欠点がなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その結果多少男子同士の風儀が乱れていた...
豊島与志雄 「道連」
...「奥の風儀を乱して――貴公は...
直木三十五 「南国太平記」
...悪いと知らないで現われて来た乱婚の風儀を別にしては...
中里介山 「大菩薩峠」
...おたがいに顔が知れずにすむところから真暗三宝(まっくらさんぽう)に乳くりあうという風儀の悪いお祭なんです...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...役人全体の風儀を見るに気品が高くない...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...無遠慮な風儀とを持つ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...江戸の女順禮の風儀も例の如く上方から運ばれたのであらうと思ふ...
三田村鳶魚 「女順禮」
...更に進んでは法王を頭にいただくキリスト教国民の風儀が異教徒のそれにまさるとも劣らないほど残忍酷薄であることに対する...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その忙しさの裡面には風儀の紊乱が潜んでいる場合が多い...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...いまはそんな風儀にかまいなく疎開の男女がそれぞれ有縁(うえん)の軒に込み入っていた...
吉川英治 「私本太平記」
...武門の風儀が廃(すた)れていなかったら...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...風儀(ふうぎ)の悪い方だが...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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