...何か御使いでも云いつけらるると飛鳥のように飛んで出て疾風のごとく帰って来る...
寺田寅彦 「雪ちゃん」
...一台の自転車が疾風のごとく向(むこう)から割り込んで来た...
夏目漱石 「自転車日記」
...小犬が駱駝の周囲を疾風のごとく廻転して吠(ほ)え立てると...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...疾風のごとく逃げ去って...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...疾風のごとく駆け出したのです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...来いッ」平次は疾風のごとく飛びました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...風のごとくも去る身よ!38同心の友はみな別れて去った...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...風のごとく去って行った旅人があった...
室生犀星 「姫たちばな」
...秦野屋は風のごとく馳け去りました...
吉川英治 「江戸三国志」
...――曹操は何処(いずこ)にありや」と、明らかに、呂布の声が聞えたが、袁紹はいち早く雑兵の群れへまぎれこんでいたので、遂に彼の眼に止まらず、呂布の赤兎馬は、暴風のごとく、陣の一角を突破して、さらに、次の敵陣を蹴ちらしにかかった...
吉川英治 「三国志」
...回報疾風のごとくあらんことを...
吉川英治 「三国志」
...敵将呉蘭の陣中を突風のごとく蹴ちらして...
吉川英治 「三国志」
...風のごとく身をひるがえし...
吉川英治 「神州天馬侠」
...すでに勝入父子は風のごとく...
吉川英治 「新書太閤記」
...――するうちに、一方また、武松(ぶしょう)をかしらとした一軍が、道をたがえて、西岳(せいがく)の下、霊山山麓の総門へ、風のごとく、潜行して行った...
吉川英治 「新・水滸伝」
...疾風のごとく追いかけたが...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...と――今の爆音に気がついて、旋風のごとく、そこへ猪突(ちょとつ)してきた者がある...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...疾風のごとく走り出した一台の自動自転車(オートバイ)がボアの方向をさして矢のごとく疾駆し去った...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
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