...彼女の意見を顧慮して決めた...
...全体的なバランスを顧慮する必要がある...
...彼は顧慮に欠ける行動をとった...
...顧慮なしに突き進んだ結果、失敗した...
...彼女の心情に顧慮することが大切だ...
...私は前後を顧慮しないではいられない程...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...医師も船長もどちらともトゥリローニーさんの抗弁には大して顧慮しなかった...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...然かも吾人は、人種、歴史、地理を顧慮せず、斷々乎として撃つて之を懲らす...
竹越三叉 「世界の日本乎、亞細亞の日本乎」
...いまだ左右(とこう)の顧慮におおわれいるも...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...武男が母は上(うわ)うちおおいたる顧慮の一塊一塊融け去りてかの一念の驚くべき勢いもて日々長じ来たるを覚えしなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...教導性の概念は別に如何にして教導性を獲得するかというそれ自身に就いての顧慮を含んだ概念ではないからである...
戸坂潤 「科学方法論」
...ピールが保守党の反対を顧慮せずして穀法廃止案を採用したるに比し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...体面への顧慮もあり...
豊島与志雄 「波多野邸」
...人民の思わくを顧慮して容易に手をつけることをしなかった...
野上豊一郎 「処女の木とアブ・サルガ」
...どんな顧慮もなく...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「判決」
...ただ叡智のみを避難所とせよ……まことの賢者はこの世における結果の善悪を顧慮しない...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...かくの如き顧慮は...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...また少しも顧慮しないで衝き進んだこともだんだん私の心の持ちようにも染みてゆくところがあった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...奇蹟たる他の一面を顧慮して...
森鴎外 「二人の友」
...馴(な)らせば無しにも起臥(きが)しえられてこの点はあまり顧慮しなかったものと見えます...
柳田国男 「山の人生」
...顧慮なく日常交友のあひだにも振舞へたほど或る達人には近づきかけてゐたけれど...
吉川英治 「折々の記」
...なお万一を顧慮されるなら...
吉川英治 「三国志」
...流通している紙幣の絶対量を顧慮せずに...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
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