...彼女の意見を顧慮して決めた...
...全体的なバランスを顧慮する必要がある...
...彼は顧慮に欠ける行動をとった...
...顧慮なしに突き進んだ結果、失敗した...
...彼女の心情に顧慮することが大切だ...
...何も顧慮する処はない...
石川啄木 「札幌」
...仏に対する顧慮は甚だしく減少した...
石原莞爾 「戦争史大観」
...それらに就(つ)いての過度の顧慮が...
太宰治 「花燭」
...同じく過去を顧慮するにも...
津田左右吉 「日本精神について」
...武男が母は上(うわ)うちおおいたる顧慮の一塊一塊融け去りてかの一念の驚くべき勢いもて日々長じ来たるを覚えしなり...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...その顧慮をゆるめ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...実証は批評的であり(例えば文献の整理・他の所説の歴史への顧慮・を必要とする)...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...われは現時文壇の趨勢を顧慮せず...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...こう顧慮なく一心にふるまえるゲダンケの主人公が大いに羨(うらや)ましかった...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...政事に関する事は女子の知らざる事となし一(いつ)も顧慮するの意なし...
福田英子 「妾の半生涯」
...憂鬱な学業などは顧慮しなかつた...
牧野信一 「熱海線私語」
...何となく赤い顔をして伴れの自分の友達を顧慮しながら...
牧野信一 「断唱」
...しかるに内容を顧慮すれば...
三木清 「哲学入門」
...また少しも顧慮しないで衝き進んだこともだんだん私の心の持ちようにも染みてゆくところがあった...
室生犀星 「性に眼覚める頃」
...これは前年の十二月が大であつたことを顧慮して算しても...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...尋常の家庭でないという推測を顧慮する...
森鴎外 「渋江抽斎」
...馴(な)らせば無しにも起臥(きが)しえられてこの点はあまり顧慮しなかったものと見えます...
柳田国男 「山の人生」
...自分の身分に顧慮(こりょ)しながらも勇気をふるって窘(たしな)めた者がある...
吉川英治 「黒田如水」
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