...彼女の意見を顧慮して決めた...
...全体的なバランスを顧慮する必要がある...
...彼は顧慮に欠ける行動をとった...
...顧慮なしに突き進んだ結果、失敗した...
...彼女の心情に顧慮することが大切だ...
...水と建築とはこの町に住む人々の常に顧慮すべき密接なる関係にたっているのである...
芥川龍之介 「松江印象記」
...近くに起る太平洋方面からの襲撃を顧慮(こりょ)されてのことじゃ」「そうでもありましょう...
海野十三 「空襲葬送曲」
...少しも顧慮するの必要なし...
高木敏雄 「比較神話学」
...自分の魂を「鼻の缺けた首」としてしまって、美女と二人きりで甘美な夢の国に遊びたいという武州公の願望は、これを解釈すると、善も美も道徳も、気取りもお体裁も、すべての常套的束縛を脱却し、第三者の目には「鼻の缺けた首」同様、醜とも滑稽とも見えることを、顧慮しないで、思う存分に生を楽(たのし)みたいことを意味しているのだ...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...そして観念的規定は実践への特殊の顧慮をその内に含まぬ点に於て抽象的であるのである...
戸坂潤 「科学方法論」
...」木原は周囲の人々の思惑に顧慮することなく...
豊島与志雄 「道標」
...もはや辻番の咎(とが)めを顧慮している遑(いとま)がありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...人々は少しも顧慮しないもののようであつた...
長谷健 「天草の春」
...引越しを妨げているものはただ自分に対する顧慮だけではないのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...之に生涯安心の生計を授けて學事の外に顧慮する所なからしめ...
福澤諭吉 「人生の樂事」
...僅少なる我国の大作家の上を顧慮する余裕もなく...
牧野信一 「月評」
...こういうことを顧慮してはどうですか...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...諸方の言語の同系異系を顧慮することを要する一事なり...
森林太郎 「「言語の起原」附記」
...何等の顧慮も気兼(きがね)もなしに...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...何の顧慮(こりょ)なく...
吉川英治 「剣の四君子」
...なお万一を顧慮されるなら...
吉川英治 「三国志」
...陸上の顧慮を一切おいて...
吉川英治 「私本太平記」
...彼女は己が母親の悲しみには顧慮せず...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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