...かつ自分の内心を顧みると...
丘浅次郎 「人道の正体」
...顧みると、彼は妙に慌てたような様子で、すたすたと御門の中にはいっていった...
豊島与志雄 「或る女の手記」
...だれも顧みるものがない...
夏目漱石 「三四郎」
...もう少し辛防(しんぼう)がよくなくっちゃあ胃弱なんぞはほかの病気たあ違って直らないわねえ」とお盆を持って控えた御三(おさん)を顧みる...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...誰も顧みる人も無いうちに二十一の年を迎えたのです...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...僕らの生命はそれを顧みる暇のないほど多忙に搾取され...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...公私を顧みるの慮(おもんばか)りなく...
福田英子 「妾の半生涯」
...他を顧みる余裕はない...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...子も親を顧みることが出来ない...
森鴎外 「山椒大夫」
...大司祭(暇乞して起ち、出口にて顧みる...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...またそれを顧みるべき批判の原理について...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...忘れられた民藝の広汎な領域を顧みる時...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...どうして出来るかを顧みる時...
柳宗悦 「民藝四十年」
...敵は前後を顧みるにいとまなく...
吉川英治 「三国志」
...もうほかを顧みるいとまもない...
吉川英治 「三国志」
...顧みるに、この大敗を招いたのは、一に関羽の才が足らなかったというしかない...
吉川英治 「三国志」
...彼らの結束と抗戦を強めたのみで退陣した元亀元年から――顧みると今年天正(てんしょう)八年まで――ちょうど足かけ十一年になる...
吉川英治 「新書太閤記」
...今のわが身を顧みると...
吉川英治 「源頼朝」
便利!手書き漢字入力検索