...八さりながらその人がちょっとでも他の道を顧みる時...
有島武郎 「二つの道」
...而(しか)して女子に対してかくの如き要求をあえてする男子の所行如何(いかん)と顧みるに...
大隈重信 「婦人問題解決の急務」
...あらゆるものを顧みる暇がなかったほど困難を極めていた...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...私が静岡の親を顧みるのも...
橘外男 「棚田裁判長の怪死」
...)顧みるに、予が従前の宗教的信仰といふもの、自得自証より来たれるは少なく、基督(キリスト)其の他の先覚の人格を信じ、若しくは彼等が偉大なる意識を証権として、其れに依り傍(そ)うて幻(おぼろ)げに形づくりたる者、その多きに居りし也...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...庄左衞門正榮の「英吉利言語集成」などを顧みることが出來る...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...敬助は驚いて顧みると...
豊島与志雄 「蘇生」
...」引き取って云った声の方を顧みると...
豊島与志雄 「反抗」
...これを顧みると、ただ辛抱と、精力と、この二つの外に出ない...
直木三十五 「南国太平記」
...ふと顧みると、いつのまにか、自分のかたわらに立っていたお雪の姿が変りました...
中里介山 「大菩薩峠」
...生活に直接したもののほかは顧みるに遑(いとま)がない...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の気に入らないものはいっこう顧みる義理を感じなかった...
夏目漱石 「思い出す事など」
...だれも顧みる者はないであろうが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...仮にもこの世を顧みることはしたくないというお考えで...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...又それが出來た上はもう支那の事を顧みるには及ばない...
森林太郎 「ロビンソン・クルソオ」
...罪なき民衆はまた顧みることなくして悪作を生み続けているのだ...
柳宗悦 「工藝の道」
...不才を顧みるいとまなくただ一死を以て国に報ぜんとするあるのみです」「王平は平時の良才...
吉川英治 「三国志」
...そこに顧みるほど世上にたいしても...
吉川英治 「新書太閤記」
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