...省作はしばらく井戸ばたにたたずんで気を養うている...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...いかなる圧迫にも苦痛にも堪(た)えて行くだけの反撥的(はんぱつてき)勇気を養うに限る...
大隈重信 「青年の天下」
...そういう風にして立派な勇気を養うのです...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...病苦と闘う勇気を養う事が出来るのである...
高浜虚子 「俳句への道」
...ちと若い者は浩然(こうぜん)の気を養うぐらいの元気がなくっちゃいけませんなア」などという...
田山花袋 「田舎教師」
...すべからく寝て鋭気を養うべしだ」言いつつ菓子皿に残れるカステーラの一片を頬(ほお)ばり「むむ...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...生育の気を養うものでなければならぬ...
中島敦 「弟子」
...病気を養うのならば...
中島敦 「斗南先生」
...吾輩はいつでもここへ出て浩然(こうぜん)の気を養うのが例である...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...品川から舟を一艘雇うて――私はこの前の日曜に行きました」「何か釣れたかい」「何も釣れません」「釣れなくっても面白いのかい」「浩然(こうぜん)の気を養うたい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...また半夜何ということなく宇宙を観じて浩然の気を養うた孟子に取っては森羅万象悉く教育家であろう...
新渡戸稲造 「教育家の教育」
...根気を養うには食物も美味なる物を食わねばならぬ...
新渡戸稲造 「教育の目的」
...われわれにその心がけさえあればいかなる境遇(きょうぐう)にあっても平旦(へいたん)の気を養う機会のなきはない...
新渡戸稲造 「自警録」
...いささか英気を養うために...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...三陸沖鯰は百年くらいは休養して鋭気を養うだろうとたかをくくっていると...
武者金吉 「地震なまず」
...宏濶(こうかつ)な気を養うことが刻下の急務かと考えられますが」帝は...
吉川英治 「三国志」
...濁世(じょくせ)のなかにも気を養うという術(すべ)を...
吉川英治 「新書太閤記」
...気を養うことをおすすめ申したわけだが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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