...この問題は類型的なものです...
...彼女は類型的なアメリカ人です...
...この商品は類型的なデザインです...
...類型的なアプローチでは問題解決が難しいこともあります...
...類型的な反応が予想されます...
...斯かる類型的な美人の顔には...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...地震の場合は必ずしもこれと類型的ではないが...
寺田寅彦 「地震雑感」
...科学者自身の間にもまたこのジャーナリズムのそれのような類型的の見方をする傾向が多分に存在している...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...表現は――この概念の性格から云って――常に類型的でしかない...
戸坂潤 「イデオロギー概論」
...同じくクラシシズムでも形相的な類型的な均斉と云ったような規定を抽出出来るが...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...――すべてそれらの類型的人物を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...すなわち集団的人間の類型的見かたを個人が酌(く)みとることを意味する...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...又は狂言全体の時代と類型的人物の境遇等に於て窺ひ知られるのである...
永井荷風 「虫干」
...ナポレオンの相貌はじつは類型的なもので...
久生十蘭 「フランス伯N・B」
...少し類型的であるとはいへ...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...意識形態相互の間の類型的および類構的関係とは撞着(どうちゃく)することなしに我々はイデオロギーの成層構造を考えることが出来る...
三木清 「科学批判の課題」
...歴史的研究の目的を何等かの法則でなく類型的なもの或は個性的なものの認識におく思想の根柢には...
三木清 「歴史哲學」
...そこに類型的了解ということが必要になって來る...
矢田部達郎 「心理學」
...藩主の伝記などはたいてい類型的なものだから...
山本周五郎 「若き日の摂津守」
...また類型的な作品も生まれる...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
...また個々ではなくして類型的な...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...彼女は何の展開もなくこれらの類型的な姿を点々として並べて行く...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
...好色人として類型的な交野の少将には冷笑されるだろうと思える人なのである...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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