...石炭揚場の間から蹴出しを飜して顕われたんでは...
泉鏡花 「薄紅梅」
...学校の講義のような趣向には顕われて来ない...
大隈重信 「福沢先生の処世主義と我輩の処世主義」
...大英雄の面目躍如として顕われ来る...
高木敏雄 「比較神話学」
...時に顕われ時に隠れたり...
津田左右吉 「歴史の学に於ける「人」の回復」
...それが直観であるという事情はまだ顕われない...
戸坂潤 「範疇としての空間に就いて」
...人の言葉として顕われるが...
新渡戸稲造 「自警録」
...即ち自分の姿が判然と自分の前を顕われるのを見ることが出来たのである...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...そして我々が良心的であることによって物は我々に対して真に表現的に顕われるのである...
三木清 「哲学入門」
...さほど知れ切った事でも黙っていては顕われず...
南方熊楠 「十二支考」
...それが年代記の上に顕われていないだけである...
柳田國男 「和州地名談」
...意外なかたちで顕われたのである...
山本周五郎 「思い違い物語」
...この空虚が鼻の表現に顕われて...
夢野久作 「鼻の表現」
...〆縄のような縄暖簾を額で裂いて顕われて...
横光利一 「旅愁」
...忽ちこのような崩れとなって顕われた総決算だった...
横光利一 「旅愁」
...「もう皆さんそろそろ顕われるところだろう...
横光利一 「旅愁」
...科学がぬっと顕われて客観塔という同一性の抽象塔を建てたのさ...
横光利一 「旅愁」
...渦巻く迅い海流の水面に初めて顕われて来たシシリイの古都を...
横光利一 「旅愁」
...ロッシュフコウの格言が顕われたかと思うと...
横光利一 「旅愁」
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