...君も何なら一緒に行つて顔出しゝて来たら怎(どう)です?』『ア然うですか...
石川啄木 「病院の窓」
...当時は正岡子規がマダ学生で世間に顔出しせず...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...何でも親戚(みうち)の者が播州垂水(たるみ)で結婚をするその式に顔出ししなければならないので...
薄田泣菫 「茶話」
...是非その席へ顔出ししなければならぬから...
薄田泣菫 「茶話」
...寺島町へちょっと顔出しを……」ニヤニヤするのに...
高見順 「如何なる星の下に」
...顔出しをしないわけにはいかない...
高見順 「いやな感じ」
...それからは故郷に顔出しのできない立場になっていたのである...
太宰治 「帰去来」
...たとえ家にいても決して居間の外へは顔出しをしなかった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...先生のところへ顔出しすべきじゃないか...
林不忘 「安重根」
...房一にとつては開業以来はじめて表立つた世間へ医者として顔出しすることを意味してゐた...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...顔出しが出来ないのならば...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...世の中への顔出し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...同時に廓(くるわ)の方面にもいわばそれとなく自分が身受(みうけ)の証人にもなったような関係がらうっかりと顔出しも出来ぬ...
永井荷風 「散柳窓夕栄」
...十二月八日(土曜)十二時半近く時政家の不幸に一寸顔出しをして座へ出る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...御影の嘉納氏のところへ顔出しをする...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...シティに再び顔出しできません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...急に顔出しをしなければならなかったので――」と...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...おまえさんなんぞにそんなことを云われちゃ世間さまに顔出しもできない...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
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