...その点に傷を与えて顔出しができないようにするのは容易な事だと葉子は思った)企(たくら)みを自分ひとりで考えた時でも...
有島武郎 「或る女」
...そういう処へはちっともお顔出しなさらないんでございますよ...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「機密の魅惑」
...そんな事から弥勒菩薩も今では一寸顔出しが出来なくなつたらしい...
薄田泣菫 「茶話」
...土手の上に顔出し話す草を摘む三月二十三日 丸之内倶楽部俳句会...
高浜虚子 「五百五十句」
...僕はもう小坂さんの家へは顔出しできない...
太宰治 「佳日」
...顔出しゅしょうかと思うとったが...
橘外男 「仁王門」
...「組合へ顔出しするというに...
橘外男 「仁王門」
...もう一度渋谷へも顔出しをしなければ悪いのだけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...近所まで来て顔出しせんのも悪いような気イするし...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...しばらく顔出しをしずにいると...
徳田秋声 「足迹」
...庸三はホテルのサルンへ顔出しするのも憚(はば)かられたが...
徳田秋声 「仮装人物」
...あの女(ひと)はおまえの前へ顔出しもしないで...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...リュシアン・レヴィー・クールが反対党の陣営にも同じく顔出しをするような策を取ってるのを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それと同時に、自分を助けてくれた吉松へ、役人の指でもかけさせたら、仲間へ顔出しが、出来んと、思った...
直木三十五 「南国太平記」
...残ったものが困りまさあね」「なぜ」「だって人の口は五月蠅(うるさい)じゃありませんか」「人が何と云ったって――それがなぜ悪いんでしょう」「だって御互に世間に顔出しが出来ればこそ...
夏目漱石 「虞美人草」
...玉井金五郎も顔出ししとったちゅうぞ...
火野葦平 「花と龍」
...……もし早かったら槇町へちょっと顔出しして来ますからね」良人にこう断わっていった...
山本周五郎 「寒橋」
...しきりに顔出しをしてまわったとき...
山本周五郎 「百足ちがい」
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