...君も何なら一緒に行つて顔出しゝて来たら怎(どう)です?』『ア然うですか...
石川啄木 「病院の窓」
...当時は正岡子規がマダ学生で世間に顔出しせず...
内田魯庵 「斎藤緑雨」
...博士夫人などは一度も研究室へ顔出しをしたことがなく...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...やっぱりそのままお顔出しをなさらないものですから...
鈴木三重吉 「古事記物語」
...一寸顔出しをして...
薄田泣菫 「茶話」
...また同じ弁護士の事務室に顔出しするに極(きま)つてゐるから...
薄田泣菫 「茶話」
...何しろ名高い高調子の歌手(ソプラノ・シンガア)が顔出しをするのだといつて...
薄田泣菫 「茶話」
...「組合へ顔出しするというに...
橘外男 「仁王門」
...どこへも顔出しせずに...
林不忘 「安重根」
...もう一度渋谷へも顔出しをしなければ悪いのだけれども...
谷崎潤一郎 「細雪」
...浜の見える部屋?」「たぶんそうだろう?」「そんならときどき顔出して見てなあ」「よしよし...
壺井栄 「二十四の瞳」
...しばらく顔出しをしずにいると...
徳田秋声 「足迹」
...世の中への顔出し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...顔出しをしませんものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...広い世間さまへ顔出しをするよりは...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 前篇」
...師匠が倒れたと聞いてもてんで顔出しもしてこないばかりか...
正岡容 「小説 圓朝」
...顔出ししてみようかな...
宮原晃一郎 「虹猫の話」
...ちょっくら顔出しのつもりで行って来ましょうや」武松は昼寝の顔を洗ってすぐ気軽に...
吉川英治 「新・水滸伝」
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