...致命傷は前額部の一創にして...
大庭武年 「旅客機事件」
...「おう……殺(や)られてる……殺られてる……やっぱり殺られてる!眉間(みけん)を撃たれてるぞう!」弾(たま)は額を貫通しているらしく...
橘外男 「墓が呼んでいる」
...眼尻(めじり)に皺が寄るほど強く男の頬ッぺたへ額をあてている...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...額が落ちかかりそうになったのを清三は直した...
田山花袋 「田舎教師」
...ワーニャ (書きながら)ええと、未払金の残額、二ルーブリ七十五也(なり)と……下男登場...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「ワーニャ伯父さん」
...壁にかかった東郷大将の石版摺(せきばんず)りの硝子張(ガラスば)りの額など見ていた...
徳田秋声 「新世帯」
...広額尖頤(せんい)...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...そこで一体この金額は...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...年老いた世界の皺(しわ)を額(ひたい)に有する年少民衆である...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...緑の帽を頭にかぶり円光を額にいただいてるひとりの男が立っていた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...なまなましい額には...
豊島与志雄 「別れの辞」
...そして、縁側へ、膝をついて「ここからで、よろしゅうござりますか」「うむ」障子を開けると、義観は、汚い木の枕をして、詩集らしい、薄い本を、額の上へ、開いたままのせて「よう来たのう、すっかり、よいか」と、笑った...
直木三十五 「南国太平記」
...金額はそれで宜(よろ)しい...
夏目漱石 「道草」
...そして自分の額を叩いた...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...青い額(ひたい)へ愛の接吻...
ホーフマンスタール Hugo von Hofmannsthal 木下杢太郎訳 「チチアンの死」
...ご希望額があれば...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...お蝶は湯島の額堂(がくどう)でふるえていました...
吉川英治 「江戸三国志」
...わたしは数金を投じてただちにこれを額に仕立てずにはゐられなかつた...
吉野秀雄 「秋艸道人の書について」
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