...君より外に頼りにする人がないもんだから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...『頼りにするのん姉ちゃんだけや』いわれると...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...そして今吾々は還元性を頼りにすることは出来ないのであって...
戸坂潤 「性格としての空間」
...こうやって国語的文義解釈を手頼りにすることは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...オリヴィエはただ自分一人を頼りにするのほかはなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...彼女は自分だけを頼りにするのほかはなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...――(母性的な性格は自分を頼りにする者からひきつけられる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...頼りにはするな」「頼りにするなは...
直木三十五 「南国太平記」
...私(わたくし)の妻などは私より外(ほか)にまるで頼りにするものがないんだから」先生の言葉はちょっとそこで途切(とぎ)れたが...
夏目漱石 「こころ」
...これから世の中で頼りにするものは一人しかなくなったといいました...
夏目漱石 「こころ」
...自分自身さえ頼りにする事のできない私は...
夏目漱石 「こころ」
...東京中で頼りにするたった一人の叔母であった...
夏目漱石 「明暗」
...頼りにする者も無い代り...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...別段頼りにする者もありませんので...
野村胡堂 「向日葵の眼」
...今の場合父の常用の消化藥をさへ手頼りにする氣になつた...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...俺達の頼りにするのは貧乏人だけど...
三好十郎 「斬られの仙太」
...内儀さんが種を頼りにする気もちが次第に結ばれていって...
矢田津世子 「神楽坂」
...娘は誰を頼りにすることもできないんだ...
山本周五郎 「新潮記」
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