...詰らぬ事を頼りにするな...
石川啄木 「雲は天才である」
...君より外に頼りにする人がないもんだから...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...そんな頼(たよ)りにならない偶然を頼りにする奴(やつ)もないでしょう」「そうです...
谷崎潤一郎 「途上」
...『頼りにするのん姉ちゃんだけや』いわれると...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...何かというと姉を頼りにするようなものばかりであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...世間的俗習を手頼りにする引用なら...
戸坂潤 「科学的精神とは何か」
...こうやって国語的文義解釈を手頼りにすることは...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...だがこんなものがシステムならば誰もシステムなどを手頼りにする筈はない...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...オリヴィエはただ自分一人を頼りにするのほかはなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...村尾さんを頼りにするようになっていきました...
豊島与志雄 「千代次の驚き」
...頼りにする遺産が一文もないと云ふ事が知れた時からわかつてゐるものの...
永井荷風 「来訪者」
...私(わたくし)の妻などは私より外(ほか)にまるで頼りにするものがないんだから」先生の言葉はちょっとそこで途切(とぎ)れたが...
夏目漱石 「こころ」
...いっそ初(はな)ッから頼りにするんじゃなかった...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...頼りにするだらう――孤獨の瞬間にも語り合ふべき自然な...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...自分等のほかには頼りにするもののない娘の行末を案じ...
堀辰雄 「曠野」
...俺達の頼りにするのは貧乏人だけど...
三好十郎 「斬られの仙太」
...娘は誰を頼りにすることもできないんだ...
山本周五郎 「新潮記」
...ただ毛利家の強大のみを頼りにする者の言葉だった...
吉川英治 「黒田如水」
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