...会わずにいるにもたえられない...
伊藤左千夫 「去年」
...矢野はたえられない思いで...
伊藤左千夫 「廃める」
...地球人の体質ではたえられない...
海野十三 「怪星ガン」
...それと同時に余りはげしすぎるように思われる彼女の熱情がたえられない程いやに思われて来て私は遂に彼女と別れる気になった...
海野十三 「三角形の恐怖」
...おかしさにたえられないという風に...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...実にこたえられない快味である...
佐野昌一 「虫喰い算大会」
...なんともこたえられない触感が...
高見順 「いやな感じ」
...こたえられない匂じゃないの...
田中貢太郎 「春心」
...どうにもならないことは克子の目にうったえられないことであった...
壺井栄 「赤いステッキ」
...何かたえられないように氷の上を見入っているのである...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...娘もその若い人にはたえられないほどのみ力をもった目をむけて男の瞳のそこをすかし見て居た...
宮本百合子 「お女郎蜘蛛」
...まず種を蒔いたもの――おおくの人間――自身が苦るしくてたえられない有様となって来たのではないでしょうか...
宮本百合子 「男…は疲れている」
...輿にゆられるのにもたえられないのである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...鮑はちょうど食べかげんのこたえられない味ですな...
矢田津世子 「茶粥の記」
...とちゅうの寒(さむ)さにたえられない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...田舎暮しはたえられない...
吉川英治 「新書太閤記」
...たえられない不愍(ふびん)さを感じた...
吉川英治 「親鸞」
...片恋の炎を、思慕の人へも、燃え移さずには、たえられない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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