...緋縮緬(ひぢりめん)小褄(こづま)の前を奪取(ばいと)れとて...
泉鏡花 「霰ふる」
...これは又眼も醒(さ)めるばかり真紅(まっか)の緋縮緬を文字通り蹴出(けだ)したあたりに...
海野十三 「白蛇の死」
...恰(まる)で呉服屋の店先に転がつてゐる緋金巾(ひがねきん)か何ぞのやうに大幅(おほはゞ)のものだつた...
薄田泣菫 「茶話」
...「これが僕らの緋のエチュードの結果だ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...泉水に大きな緋鯉が絵に描いたように浮いていた...
徳田秋声 「あらくれ」
...暖い日には緋(ひ)おどしの鎧(よろい)をきた幾百の騎士が勇みたって湖のかなたに笑顔をもって彼らを待つ恋人の馨(かぐわ)しい脣をすいにゆく...
中勘助 「島守」
...仲居(なかい)が緋(ひ)の前垂(まえだれ)を掛けて居たり...
「高浜虚子著『鶏頭』序」
...大和へ行く前に京都の骨董屋で緋威(ひをどし)の鎧を百両で買ふ約束をしてあつたそうですが...
楢崎龍、川田雪山 「千里の駒後日譚拾遺」
...しかも額(ひたい)に緋(ひ)ぢりめんの紐(ひも)の結び目が瘤(こぶ)のように乗っかっている...
長谷川時雨 「朝散太夫の末裔」
...せっかく緋桜の枝を持って行ってあげたのに...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...緋鮒...
正岡容 「下町歳事記」
...緋鯉が跳ねたのだろう大きな渦巻が重なり合ってはみだれていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...緋色の毛氈の反射が赤赤と顔を染めるようだった...
横光利一 「旅愁」
...窓掛の間から野生の雛芥子(ひなげし)の燃える様な緋の色が見える...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...緋おどし谷一帯(たい)は...
吉川英治 「神州天馬侠」
...緋(ひ)おどし谷(だに)は平和である...
吉川英治 「神州天馬侠」
...緋(ひ)おどし谷(だに)で練(ね)りきたえた...
吉川英治 「神州天馬侠」
...畦(あぜ)の緋桃(ひもも)は見る人もなく燃えているし...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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