...ふしぎな頭の働きを示しながら...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...その景色を見る上においても十分その頭の働きというものは現れるわけである...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...それから間もなく今のアマ達が来るには来たけれども、矢張前のアマ達はああ云って憤慨しただけのものはあって、頭の働きも、仕事の能率も、二人ながら群を抜いていたので、夫人も後になってから、わたし、あの人達に暇を出したのは間違いでしたと、幸子に洩(も)らしたことがあった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...人間の頭の働き方はやはり天然現象に似た非再起的なトランシェントな経過をとる場合が多い...
寺田寅彦 「空想日録」
...そうだとすると逆に災難をなくすればなくするほど人間の頭の働きは平均して鈍いほうに移って行く勘定である...
寺田寅彦 「災難雑考」
...この頭の働きの領土の広さと自由な滑脱性とに関して芭蕉と対蹠的(アンチポーダル)の位置にいたのはおそらく凡兆のごとき人であったろう...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...頭の働き方が全く機械的になつている...
豊島与志雄 「反抗」
...手の働きをしてる上に俺は頭の働きをもしてるんだ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...全く別様な頭の働きを...
中里介山 「大菩薩峠」
...頭の働きを見て取ることができました...
中里介山 「大菩薩峠」
...この男の異常な頭の働きはよく見て居りますから...
野村胡堂 「死の予告」
...あの頭の働きを回らし得る時間だつた...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...闇を月夜にかへる位ゐの頭の働きもなかつたのかな...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...その上老いて頭の働きが鈍くなっているせいでもあろう...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...福太郎は元来何につけても頭の働きが遅鈍(のろ)い割に...
夢野久作 「斜坑」
...頭の働きのどこか足りないか...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...一切の頭の働きを追ふために彼はぱたぱたと故意に激しく音をたてた...
横光利一 「悲しみの代價」
...頭の働きも失わなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
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