...固より火の如き血性の彼の黙して止むべきにあらず...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...なんと驚くべきではありますまいか...
石原純 「ヘルムホルツ」
...生糸の故郷となさばわが邦の繁栄もまた期すべきなり...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...何よりも恥ずべきことなんですよ! それに何もかも馬鹿げきったことばかりだ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼は幾多の恐るべき試みに会ってきた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それを関連の等値性の情趣に換算すべき必要に迫られているのを感ずる...
中井正一 「芸術の人間学的考察」
...その恐るべきことは...
中里介山 「大菩薩峠」
...逓次(ていじ)に展開すべき出来事の内容がない...
夏目漱石 「草枕」
...當然自分の許婚であるべき男が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一八四〇年作訳注暦の別の個所をめくった――ロシア正教の暦には各々その日に命名すべきクリスチャンネームが数個ずつ指定してあるからである...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...御身(おんみ)とて何時(いつ)までか父母の家に留(とど)まり得べき...
福田英子 「妾の半生涯」
...真実の告白は、しかるべき時に、しかるべき場所で、そうだなあ、月夜の晩、祖母の離れ家のバラ庭で言うべきだろう...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...こういう題の本が出るべきであるのに...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのおっこちまいとする方法に二つあって、一つは、文学史的足場の方を移動カメラ式にずらしてずらしてやって来て、表現の可能のそば迄もって来て、本来のカメラのありどころはあすこだったし、であるべきだが、という形...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この国の夏の日はまだ高かるべき頃なるに...
森鴎外 「うたかたの記」
...世人も我も斯く解するより外に解すべきやうなかりき...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...(雜文神學及哲學部一面以下)作者の哲學上所見は既に明白に詩中にあらはるべきものにあらず...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...版木(はんぎ)を焼き捨ててしまうべきものだ...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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