...彼は料理を我流で作る...
...この作品は彼の我流のスタイルが出ている...
...我流ながら上手くやってきた...
...試験勉強は我流でも成績が上がった...
...ダンスは基礎がないので、私はいつも我流で踊っている...
...我流にはこのような馳走の法はない...
上村松園 「棲霞軒雑記」
...自分は、どだい人間の言葉を一向に信用していませんでしたので、綴り方などは、自分にとって、ただお道化の御挨拶みたいなもので、小学校、中学校、と続いて先生たちを狂喜させて来ましたが、しかし、自分では、さっぱり面白くなく、絵だけは、(漫画などは別ですけれども)その対象の表現に、幼い我流ながら、多少の苦心を払っていました...
太宰治 「人間失格」
...読む順序には自我流の見識がなくてはならぬようだ...
戸坂潤 「読書法」
...素人の我流のやり方ではあるけれど...
豊島与志雄 「霊感」
...つい自国の我流を出して馬鈴薯(じゃがいも)を手攫(てづか)みで皿へとって...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...例の我流の肉太字(にくぶとじ)で書いて神棚の下に貼りつけた...
火野葦平 「花と龍」
...我流の推測や仮説を確実無比な原理と世間に強いるような先人の陥りがちであった過誤を用心深く避けた点と...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...このごろ我流で新しい噺をこさえて大そうな評判だな...
正岡容 「小説 圓朝」
...現在師匠に教わらない我流の噺のこんなにも演れだしたということも...
正岡容 「小説 圓朝」
...我流でお茶を濁してしまうわけだ...
正岡容 「寄席」
...または男がいつも我流に女を愛して平然としていることその他...
宮本百合子 「アンネット」
...現在家の者の弾いているものは皆前の川の波音を標準にして稽古(けいこ)をしているだけの我流の芸にすぎません...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...(c)わたしは人間的な我流の感想を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...地頭の謡を我流でマゼ返すので百姓一揆みたいな地謡になっちまう...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...我流だね...
夢野久作 「オンチ」
...あらゆる仕事を我流一点張りで押し通したために...
夢野久作 「暗黒公使」
...一噌(いっそう)でなし千野流(ちのりゅう)でなし……どなたに師事(つか)れたの」「我流でございます...
吉川英治 「八寒道中」
...たとえば「転経唱礼は規矩に従うべきであるに近ごろの僧尼は我流の調子を出す...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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