...世界で一番頑迷なトーキー反対論者...
伊丹万作 「ルネ・クレール私見」
...実際はまだ随分いろ/\と頑迷な理屈をならべたのですけれどももう五六年も前のことで一々ハツキリとは覚えて居ません...
伊藤野枝 「嘘言と云ふことに就いての追想」
...そのうちにも今度自分がついにすべてを棄てて頑迷な周囲から逃がれるようになった動機やこの間の苦悶に思いを運ぶと...
伊藤野枝 「出奔」
...あの頑迷な衒学者のラニョンが...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...しかしそれでもやはり頑迷な衒学者さ...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...頗る厳格で頑迷な女学校の先生たちも入っていた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...いやはや頑迷なものでして...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...頑迷なる東洋流の無愛想をも意に介すべからず...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...その権力的統制には頑迷な老人に見らるるような...
豊島与志雄 「文学の曇天」
...私はむしろ彼ら頑迷なる上流社会の人々をして...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...つまりは上流社会の頑迷な旧式な思想から来た子女に対する結婚観念の誤りだといい...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...――私を厭わしい頑迷な...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...私は久しい前からの自分の「女人厭悪症」とでも云ふべき頑迷な固疾から追はれてはゐない思ひが...
牧野信一 「二日間のこと」
...頑迷な領主の心もとけ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...どうして一人の頑迷な者があって...
三好十郎 「恐怖の季節」
...貧窮しているための、相手に対する必要を越えた遠慮か、それとも頑迷な、理屈に合わない自尊心のためか、いずれにせよ、五郎吉夫婦には他人に話せない理由があったのだろう...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...それについて、よく日本人を悲觀する日本人も多くなりつゝあるやうだが、頑迷な私などは、どうしても、まだ一縷の望みを、日本人の美點から捨てきれない...
吉川英治 「折々の記」
...人の善言をきかないほど頑迷な袁紹でもないのに...
吉川英治 「三国志」
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