...しかしかういふ極端に頑迷な思想は...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...世界で一番頑迷なトーキー反対論者...
伊丹万作 「ルネ・クレール私見」
...そのうちにも今度自分がついにすべてを棄てて頑迷な周囲から逃がれるようになった動機やこの間の苦悶に思いを運ぶと...
伊藤野枝 「出奔」
...あの頑迷な衒学者のラニョンが...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...いやはや頑迷なものでして...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...頑迷なる東洋流の無愛想をも意に介すべからず...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...なにか頑迷なものに感ぜられた...
豊島与志雄 「怒りの虫」
...もっとも頑迷な刑法学者らにも留意してもらいたいことには...
ユゴー・ヴィクトル Hugo Victor 豊島与志雄訳 「死刑囚最後の日」
...頑迷な老人に見らるるように焦慮と剛直とが不思議に混和した性質を帯び...
豊島与志雄 「自由主義私見」
...私はむしろ彼ら頑迷なる上流社会の人々をして...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...つまりは上流社会の頑迷な旧式な思想から来た子女に対する結婚観念の誤りだといい...
長谷川時雨 「芳川鎌子」
...家柄や格式にこだわる頑迷なところもあるので...
久生十蘭 「西林図」
...単なる結婚などゝいふことでこの頑迷な病ひが救はれるとは何うしても考へられなかつた...
牧野信一 「女に臆病な男」
...頑迷な領主の心もとけ...
ルイザ・メイ・オルコット L. M. Alcott 水谷まさる訳 「若草物語」
...この小説では特に頑迷なブルターニュを扱っていて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...貧窮しているための、相手に対する必要を越えた遠慮か、それとも頑迷な、理屈に合わない自尊心のためか、いずれにせよ、五郎吉夫婦には他人に話せない理由があったのだろう...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...それについて、よく日本人を悲觀する日本人も多くなりつゝあるやうだが、頑迷な私などは、どうしても、まだ一縷の望みを、日本人の美點から捨てきれない...
吉川英治 「折々の記」
...人の善言をきかないほど頑迷な袁紹でもないのに...
吉川英治 「三国志」
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