...かくして誰か成功を百里の外に期するものぞ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...九十九里の波はいつでも鳴ってる...
伊藤左千夫 「春の潮」
...それで一里のあいだ皆さんに送って頂いて...
徳田秋声 「躯」
...南には九十九里の海――太平洋の一片が浅黄(あさぎ)リボンの様に見える...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...広い郷里の家の維持費だけでも容易でない...
外村繁 「澪標」
...だが、奴、足は早いが、地理を知らねえ、野山へ鹿を追い込むと、里の方へ、里の方へと逃げたがる、あいつは地の理を知らねえから、どっかで行き詰るよ、まあ、焦(あせ)らず北へ北へと追い込んで行くことだ、そうすれば結局、恐山へ追い込むか、外ヶ浜へ追い落すが最後だ、は、は、は」と、榾火(ほたび)の色を見ながら、こう言いました...
中里介山 「大菩薩峠」
...五十里の彼方にてベヘモと渦潮(うづ)の発情の気色(けはひ)がすると...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...左京様」ツと立った多与里の手には...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...『千里の虎』は一種の人氣を持つたのも無理のない事でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...巴里のキャンプで...
久生十蘭 「野萩」
...虚情(うそ)か実情(まこと)か虚実の界(さかい)に迷いながら吉里の顔を見ると...
広津柳浪 「今戸心中」
...彼はしばらく郷里の家にゐたが...
堀辰雄 「萩原朔太郎」
...だんだん巴里の生活にも馴れてきたのみならず...
堀辰雄 「モオリス・ド・ゲランと姉ユウジェニイ」
...大きな夢を夕べ見たヒマラヤ山を引ぬいて万里の長城ひっかつぎ太平洋を背に負ひ北極の氷まるのみしあんまり重くてバッタリとそこに倒れて下じきだ「いたい/\」と思ったら何だ今のは夢だった...
槇村浩 「大きな夢」
...わたくしは姑(しばら)く此に嚢里のトポグラフイイを記して置く...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...鏡子は榮子が預けてあつた里の家から帰つて来て半月(はんげつ)程で旅立つたのであるから...
與謝野晶子 「帰つてから」
...おゆう殿のいる地から、目的の沢井左衛門の城地までは、わずか十二、三里の近さ...
吉川英治 「新書太閤記」
...親鸞は、顔を振って、「なんの、ああいう頼みでは、千里の旅でも、断れぬ...
吉川英治 「親鸞」
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