...が、奉行が何度吟味(ぎんみ)を重ねても、頑として吉助は、彼の述べた所を飜(ひるがえ)さなかった...
芥川龍之介 「じゅりあの・吉助」
...頑として言わなかった...
海野十三 「火星兵団」
...」「頑として売るまい...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「ボヘミアの醜聞」
...和議の条件を種々提示したが石圃は頑として応じない...
中島敦 「盈虚」
...頑として彼の詩人でないことを...
萩原朔太郎 「芥川龍之介の死」
...頑として間ちがひでないことを主張してゐる...
萩原朔太郎 「酒に就いて」
...まるで根でも生えたように頑としてその場を動かなかった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...頑として私は動かなかつた...
牧野信一 「熱海線私語」
...苦い顔はするだらうが、実際としての「月夜と柿の渋の話」は取り消して、それを冷い訓話に換へるだらう――と私は思つたのであるが祖母は、頑として、「だから、その時は未だお月夜のうちだつたんだよ...
牧野信一 「蔭ひなた」
...この三つを以て折衝してみたが氏は強情にも頑としてそれを聴き入れなかった...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...先生は頑として聞きいれなかったそうである...
武者金吉 「地震なまず」
...頑として言わないわ...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...亀重君は頑としてかぶりを振った...
山之口貘 「野宿」
...頑として動かない...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...頑として降(くだ)りますまい...
吉川英治 「黒田如水」
...頑としてきき入れません...
吉川英治 「三国志」
...彦兵衛が頑として...
吉川英治 「鍋島甲斐守」
...試すだけでも……是非……」頑として承諾しなかった所長も...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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