...八日(か)(曇後晴(くもりのちはれ))余(よ)は午前(ごぜん)十時頃(じごろ)に瓢箪山(ひようたんやま)へ到着(たうちやく)して見(み)ると...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...ばばさまからおまもりとして幼少の頃もらったもので...
太宰治 「新釈諸国噺」
...――これは今日此頃殊に私が自分に言つて聴かせる言葉である...
種田山頭火 「松山日記」
...――近頃の小説が如何に評論に近づいているか...
豊島与志雄 「今日の条件」
...それを昼頃にどこかの駅か立場に着いた時に...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...「近頃みんなおれの事を隠居隠居っていうが...
夏目漱石 「明暗」
...近頃の物騒な噂(うわさ)に怯えて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...近頃どうも面白くないのですよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...東京に移つてから間もなくの頃である...
萩原朔太郎 「ラヂオ漫談」
...その頃のお鯉は出世の絶頂で...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...月樵が或時蘆雪(ろせつ)と共に一日百枚の席画を画いたが日の暮頃に蘆雪はまだ八十枚しか画かないのに月樵はすでに九十枚画いて居つた...
正岡子規 「病牀六尺」
...あの頃の長崎代官浜川平之進...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...あの頃の情熱が残っているなら...
山本周五郎 「菊屋敷」
...走田(はしだ)の郷(ごう)へかかる頃には...
山本周五郎 「城を守る者」
...ですから生蕃小僧はそこを利用してその頃流行(はや)っていた日本一薬館の家庭薬売(オッチニ)に化けて大きな風琴を弾き弾き見付の町を流しまわっているうちに...
夢野久作 「二重心臓」
...あの頃は、秦(しん)の世が乱れて項羽のようながさつ者の私議暴論が横行して、天下に定まれる君主もなかった時勢だろ、ゆえに高祖は、讐(あだ)ある者でも、降参すれば、手なずけて用うことに腐心したのである...
吉川英治 「三国志」
...すると、日没頃、城西の山から怪しい火が燃えだした...
吉川英治 「三国志」
...賑座という小屋は、その頃、ハンケチ芝居とよばれていた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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