...省作は夜の十二時頃酔った佐介を成東(なるとう)へ送りとどけた...
伊藤左千夫 「春の潮」
...近頃の坊主どもの中には悪ごすい奴がだんだん殖えて来やがって...
海野十三 「奇賊悲願」
...康和の頃陸奥津軽郡の地を領し...
太宰治 「津軽」
...二時半頃から病人が鼾を掻き出したのを見て...
谷崎潤一郎 「鍵」
...その頃の一人の男が完全な紳士としての体面を穢(けが)さずに...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...その円い自然石の側に、梅雨の頃、いつとはなしに、軽い地崩れがして穴があき、それが次第に大きくなっていって、流れこむ雨水をどくどくと、底知れぬ深みへ吸い込んでるようだった...
豊島与志雄 「古井戸」
...王政復古頃のきわめて身分の高い美しい一婦人が書いた艶文(つやぶみ)中の一句が証明している...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...それで漢の成帝の頃に...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...この頃独逸(ドイツ)で...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究」
...十八世紀の頃大英国バスの温泉場においてボー・ナッシが厳重な規則を制定した時などは浴場内で男女共肩から足まで着物でかくしたくらいである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...病氣がお前の日頃のつつましやかな...
南部修太郎 「疑惑」
...この像がいつ頃どこで作られたか不明であるが...
野間清六 「百済観音と夢殿観音と中宮寺弥勒」
...「蛇姫様」七時頃に開いて...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...昼の了り、四時頃...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...十二三の頃から古いものでは水滸傳だとか三國志だとか...
三島霜川 「自傳」
...以前ひんぴんとそういう人が来た頃からそういうことをうるさがるたちなので来ないにこしたことはないのでそれ自体としてはありがたいわけだ...
三好十郎 「絵画について」
...此頃なぞは殊に依頼畫なども描けて來ませんが...
吉川英治 「折々の記」
...私は中学を出る頃まで自ら若山雨山と号していたことを思い出す...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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